出典:http://www.toba.gr.jp/spot/2250/
お祝いの席で出る豪華なイセエビ、グラタンやピラフに入っている小さなエビ、お寿司にのっている美味しいエビの刺身などなど。
エビ料理は私たちの食に欠かせない食材となっています。
ところでみなさんエビは何種類くらい知っていますか?
普通の方だと、よく食べている甘エビやブラックタイガー、クルマエビや伊勢エビ、といったところでしょうか。
実はエビに分類される種類は、世界で約3,000種といわれています。
そもそもエビは十脚目(エビ目)という種類に分類されていて、そこからカニとヤドカリの種類を除いた全てを「エビ」呼びます。なのでザリガニもエビ、という事になります。
実際、食べますしね。
日本語で言う「えび」は昔ブドウのことを指しました。
ですので「葡萄色(ぶどういろ)」と書いて「えびいろ」とも読みます。
このブドウに色が似ていることからエビと呼ばれるようになったそうです。
漢字の「海老」や「蛯」は、曲がった腰と長いヒゲを老人に例えて当てた漢字です。
英語での呼び方は、エビのサイズによって分けられていて、イセエビくらいのサイズを 「lobster(ロブスター)」、クルマエビくらいを 「prawn(プローン)」、小さなエビを「shrimp(シュリンプ)」と呼んでいます。
その中でも日本人がよく食べているエビは約50種類ほどと、かなりの種類のエビが食べられています。
それもそのはず、日本人が1人あたり食べるエビの量は世界1で、1年間で約3kg、エビフライにすると約70本は食べていることになります。
あれ?もっと食べてる感じがするなあ。
甘エビはニューハーフが美味しい?
お寿司やさんでよく食べる甘エビには面白い話があります。
甘エビを含むタラバエビ属という仲間のエビは性転換をします。
生まれたとき、甘エビはオスでもメスでもありません。性別が無いのです。
そして4歳になるとオスになります。
オスとしてメスと交尾を行い、5歳からメスに変わり始め、その後メスとして生きることになります。
甘エビの寿命、約10年の間に3回ほど産卵します。
この5歳からメスに変わり始める間の間性(かんせい)というオスとメスの間、つまりニューハーフの時期の甘エビが食通の方々から絶品の美味しさと言われています。
一年間でこの間性の時期は6〜9月頃。この頃の甘エビの2割ほどにこの間性の甘エビが含まれるそうです。
その見分け方は前足の先が2つに分かれているのがオス、1本になっているのがメスで、その中間となっているのが間性エビだそうです。判別は難しそうですがちょっと気にして見てみるのも面白いかもしれませんね。
エビのご紹介
そんな甘エビも含めて、美味しい面白い話もおりまぜながら、エビさんたちのご紹介をサラッと。
■ ホッコクアカエビ(甘エビ)
出典:https://ja.wikipedia.org/
ニューハーフでおなじみの(?)甘エビは本名「ホッコクアカエビ」といいます。
マツコ・デラックスの本名が松井貴博(まつい たかひろ)のように・・・はさておき、
体長12cmほどのピンク色のエビ。お寿司や刺身が絶品です。味噌汁や天ぷらもGOOD。
旬は冬の1〜2月ですが先に書いたように間性の時期を考えると9〜2月がオススメです。
■ クルマエビ
出典:http://www.arrownet.co.jp/ebi/
体長15cmほどで、うす茶色の体に黒い縞模様があるのが特徴。
10cm以下のクルマエビは「さいまき(細巻)」と呼ばれたりします。
クルマエビは全てのエビの中で一番美味しいとされています。
その理由はアミノ酸グリシンという旨味成分が他のエビに比べてずば抜けて多いからだという事です。
■ イセエビ
出典:https://kotobank.jp/
体長20 - 30cmほどで、40cmになるものもいる大型エビ。重さも1kg近くになるものもいます。
その赤色のデカい体に多くのトゲ、丈夫なカラ、長い触角、ガッチリした足、その姿はまさにエビの王様。
イセエビという名前の由来は、伊勢湾でたくさん獲れたから、磯に多く見かけたことから「イソエビ」がイセエビになった、ヨロイのカブトに似た頭と太くて長い触角を振りまわしている姿が「威勢がいい」エビ→イセエビとなった、など諸説あります。
そんな武道の象徴とされるイセエビはその雄姿や赤色の縁起のよさ、30年という長寿から結婚式やお正月などのお祝いなどの席にはかかせない縁起物として高い値段で流通している高級エビです。
ダシやミゾなどの味はバツグンですが、刺身となるとクルマエビにはかなわないかな、というのが個人的な意見です。
■ ボタンエビ
出典:http://www.zukan-bouz.com/
体長20cmほどで、赤オレンジ色の体に赤いはん点があり、これが牡丹(ぼたん)の花のように見えることがボタンエビの名前の由来になったといわれています。
頭の部分がデカく、お腹がスケルトンになっているのが特徴。
その身の味は、ねっとりとした感触で実に甘く濃厚で、とっても美味しいです。
こちらも高級なエビで、一度は味わってみたい味ですね。
ちなみにこのボタンエビもタラバエビ属なので、オスからメスに性転換するニューハーフタイプ(?)です。
なので大型のボタンエビは全てメスなのです。
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■ ウシエビ(ブラックタイガー)
出典:http://www.fish-food.co.jp/
体長10-20cmほどのクルマエビの仲間で、灰色の体にぼやっと黒いしま模様のある、スーパーでよく見るエビです。
実はクルマエビ科の中で最大の大きさになるエビで、天然ものは30cm以上になります。
スーパーで売られているエビは養殖ものがほとんどで、適度な大きさにそろえたものが数匹セットで売られています。
天然のウシエビは大きくなると体の灰色も黒く濃くなり、しま模様も黄色くはっきりしたシマシマになることからブラックタイガーと呼ばれるようになったそうです。
その名前が、養殖物の灰色の、はっきりしないしま模様のウシエビにも当てられたわけです。まあウシエビよりもブラックタイガーの方がなんか美味しそうですしね。
あたたかい海に住んでいるので日本ではあまり獲れず、日本で流通するものはほとんど輸入養殖物なので、安い値段でクルマエビの代役として普及しました。
しかし海外の養殖地でウイルス病が流行ったことで生産量が落ちたり、円安で輸入の値段が上がったりして、一時期は値段が上がってしまい、安いエビはバナメイエビにとって代わられました。
ただし最近は、また値段も安定して私たちでも手が届く価格になりつつあります。
■ バナメイエビ
出典:https://www.alibaba.com/
体長10cmほどで、ブラックタイガーに比べて病気に強く、安く提供できることから養殖エビの対象をブラックタイガーからこのバナエイエビに変える海外の業者が多くなり、さらには20度以上のあたたかい海にしか住めないエビのため、エルニーニョ現象が続く現在では生産量がピークになり、ついにはブラックタイガーを上回る生産量になったことで日本にも多く流通するようになりました。
ブラックタイガーのように、茹でると赤くならないため地味なイメージはぬぐい切れませんが、甘みもありすっきりした味です。
■ セミエビ(科)
体長は数cm−50cmと色々な種類がいます。
面白いエビなので取り上げました。
上からベタっとつぶしたような姿が特徴の変わったエビで「うちわ」や「ぞうり」などと呼ばれるエビがいます。英語でも"Slipper lobster"(スリッパロブスター)と言われるほど。
漁獲量も少なく、種類によっては産地で高級エビとして重宝されています。
・ウチワエビ
出典:http://www.pref.nagasaki.jp/
・ゾウリエビ
出典:https://www.amazon.co.jp/
・セミエビ
出典:http://www.e-uonet.com/detail/sm/post_18.html
■ ザコエビ(ガサエビ・ガスエビ)
出典:http://www.zukan-bouz.com/
最後にちょっと気になるエビをご紹介。
体長10-15cmほどでの日本海側で獲れるクロザコエビ、トゲザコエビなどを地元ではガザエビ、ガスエビなどと呼んでいます。
地元で消費されることが多く、関東地方や太平洋側にお住いの方には馴染みがないかもしれませんが、広く日本海で獲れる代表的なエビです。
これが実に美味しい。ちょっと食べたことのない食感と旨みです。
新鮮であればあるほど、お寿司やお刺身、味噌汁も本当に美味しいお味です。
関東地方でも地元特産のお店でいただけることがありますので、ぜひ一度ご賞味を。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エビという生き物は、とてもさまざまで、ユニークで、とても美味しいことがお分かりいただけましたでしょうか。
最後にご紹介したガザエビのように産地周辺でとても愛され、美味しくいただけるエビもまだまだたくさんいます。
お寿司、お刺身、塩焼き、味噌汁、天ぷら、フライなど調理方法も様々なバリエーションで、持ち味を生かした種類のエビならさらに美味しいこと間違いなし。
ぜひご賞味を。
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