出典:http://item.rakuten.co.jp/
冬の寒さも本格的になってくると、断然美味しくなるのがカニです。
カニは海の近くの陸地や、川辺に住んでいる小さなカニから、海の奥深くに住んでいるドでかいカニなど、たくさんの種類がいます。
世界中で約7,000種類〜8,000種類とも言われるほど種類が多いのですが、あれ?1,000種類の差は何で?
実はカニにカウントされる生き物は「十脚目カニ下目(じっきゃくもくかにかもく)」という種類に属するカニと「十脚目ヤドカリ下目(じっきゃくもくやどかりかもく)」というヤドカリの一部をカニとして数えるか数えないかで違ってくるのです。
このヤドカリ下目にはもちろんヤドカリがいますが、これはカニとは言えないですよね。タラバガニやヤシガニはこのヤドカリ下目に属しています。これはどう見てもカニですね。カニって名乗っちゃってますしね。
そんな見かけや名前、それを扱う販売上の都合などによる数え方の違いからきています。
はじめに冬が旬のカニと言いましたが、これだけ種類が多いカニですから、全てが冬の時期が旬とはいえません。すみません。
私たちがよく口にする、ズワイガニ、タラバガニなどが冬に旬を迎えるのでそう書きました。また、カニが冬に美味しいと言われるのには理由があります。
それは漁期、つまりカニを獲る漁の時期と関係があります。
最近では天然の魚全てが乱獲や環境変化などで獲れる量が減ってきています。
過去に無計画で魚をじゃんじゃん獲ってきたツケが回って来ているのです。
このままでは天然の魚がいなくなってしまう、ということから日本ではそれぞれの魚の漁期を決めて、漁師さんたちはそれを守り、自然の魚を保護しています。
カニについても、ズワイガニやタラバガニは冬の期間限定で漁が出来るので、獲れたてのカニを美味しくいただけるのは冬の時期、ということも関係しています。
それでは、そんなカニさんたちの紹介をサラッと。
おもなカニの紹介
■ズワイガニ
出典:http://amccrh.com/
コウラの長さは12〜14cm、足を広げると30cm以上になります。
漁期は地方によっても違いますが、日本海側では秋から春にかけて。
福井県で獲れたズワイガニは「越前ガニ(えちぜんがに)」と呼ばれ、京都府から島根県までの山陰地方の日本海で獲れたズワイガニは「松葉ガニ(マツバガニ)」と呼ばれ、どちらもブランドガニになっています。
(※ズワイガニのブランドガニについては>>記事「松葉ガニ、越前ガニ、ズワイガニってどう違うの?」もどうぞ)
(※記事の最後にもリンクしておきますので、読み進んでいただける方は最後にどうぞ)
これらのブランドガニや国産のカニは別格の美味しさで、繊細で甘く濃厚なカニ本来の味を楽しめます。
お刺身やお寿司でも、さっと茹でてもとても美味しく、濃厚なカニミソもたっぷりいただけます。
また輸入物のロシアやアラスカ産の冷凍ズワイガニも茹でていただくことで十分美味しくいただけます。
ズワイガニにとても良く似たカニで紅ズワイガニ(べにずわいがに)というカニがいます。その名前の通り、茹でていなくても体が赤く、ズワイガニより一回り小さなそっくりさんで、比較して呼ばれる時は紅ズワイに対してズワイガニを本ズワイと呼びます。
大量に獲れるカニで価格もとても安く、その味は本ズワイに比べるとやはり劣ってしまいますが、よく茹でたりお鍋で美味しくいただけます。
■タラバガニ
出典:http://akashiosakana.sharepoint.com/
コウラは20〜25cmにもなる大きなカニです。
記事に書いたようにヤドカリの仲間に分類されています。
体全体がトゲトゲにおおわれていて、見た目の足がチョキチョキハサミも入れて8本に見えるのが特徴ですが、本当は10本の足があり2本はコウラに隠れています。
国内で食べられるタラバガニの殆どはロシアなどの輸入品です。日本で漁獲できるのは北海道だけだと言われています。ですので旬は冬と春と言われています。
太い足にはたっぷりの身がつまっていて、プリプリとした食べごたえある食感を楽しめます。茹でても美味しいですが、大味感があるので焼きガニがおすすめ。
カニミソはほとんど無いので、まるまる1匹より足を切って売っているもののほうが良いかも。
価格はズワイガニよりもお高い高級ガニです。
タラバガニにも、良く似ているカニで「アブラガニ」というカニがいます。タラバガニにそっくりなのですが、輸入物の上味も落ちるので、お値段もお安く入手できます。
そのためタラバガニと言って売られてしまうこともあり偽装事件になることも。
その見分け方は、コウラの中心のふくらみにトゲが6本あるのがタラバガニで、4本なのがアブラガニと言われていますが、全てのカニに当てはまらないとも言われていて見分けは困難です。
ちなみに昔流行った小林多喜二の「蟹工船」はタラバガニ漁のお話です。
■ケガニ(毛がに)
出典:http://www.kitanogurume.com/
コウラは10〜15cmほどの丸いずんぐり体系で、やわらかいコウラ全体にびっちり毛が生えている事から毛ガニという名前がつきまそのした。
もちろん英語でも「Hair crab」。
ケガニは場所によって一年中交代で漁期があるので、新鮮なケガニを入手する事が出来ますが、身も脂も充実するのは冬場のケガニです。
またケガニの美味さは身ばかりではなくそのミソ。たっぷり入ったカニミソはカニの中でも一番美味しいとされています。
美味しくいただくには茹でたり蒸したりするのが最高です。
ケガニも高級品とされ北海道の朝市などでは高値で売られていますが、通販サイトも含めて値段や品質はさまざま。良く吟味するとお得な買い物も出来そうですよ。
また、ケガニにもそっくりさんがいます。それはクリガニとトゲクリガニ。ケガニより味が落ちますが、ケガニと同じような食べ方で十分楽しめます。
ただし価格は安いのでケガニとして売られていたら要注意です。
クリガニの特徴はコウラが丸ではなく五角形に近く、チョキチョキハサミの先が黒くなっています。ケガニはメスを食べることが出来ませんが、クリガニはOKなのでクリガニとした価格でいただければありがたいカニです。
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■ガザミ(ワタリガニ)
出典:http://shlakers.hamazo.tv/
ガザミというとピンとこないかもしれませんが、一般的にはワタリガニと呼ばれるカニです。
コウラは10〜15cmほどですが特徴は大きく長いハサミと、一番後ろのオールのような足。
この足で水中を泳ぐことが出来ます。
旬は冬から春にかけてで、生よりも茹でたり炒めると美味しいです。
パスタなどと炒めたら、それはもう絶品。
カニミソや内子(体内に卵を持った状態)は甘くて濃厚で評価も高いです。
■タカアシガニ
出典:http://www.seaparadise.co.jp/
超巨大なカニ。コウラは最大40cm、足を広げると4m、20kg近くの重量になるものもいます。
日本の海でしか獲れないと思われていましたが、台湾などでも獲れることが分かりました。
とにかくデカくて目立ちますが、その味は水っぽく大味で価格も安く仕入れることが出来るため、まれに食べる事はありますがめったに口にする機会は無いですね。
見た目とはウラハラに性格はおとなしく飼育もし易いため、水族館でよく見かけます。
■ハナサキガニ
出典:http://www.kani-tsuhan10.com/
花咲ガニと書きます。コウラは15〜20cmくらいになり、前身にトゲトゲがある独特のフォルム。
これどうやって食べるの?というくらい危険な感じがするカニですが、茹でるとあざやかな赤色になり、まるで花が咲いたようになります。
北海道で有名な「鉄砲汁(てっぽうじる)」はこのハナサキガニの足をぶつ切りにして味噌汁の具にした北海道根室の郷土料理です。
旬は夏から秋にかけて。
このカニもタラバガニの仲間のヤドカリ一族で、足は8本ですね。
■チュウゴクモクズガニ(シャンハイガニ)
出典:http://www.zukan-bouz.com/
コウラは10cmくらいの比較的小さなカニです。中国の長江の周りの河川にすんでいる、海ではなく川でとれるカニです。
もちろん中国からの輸入カニで、最近は養殖ものが多く国内に流通しています。
旬は秋ごろで、何と言っても内子(体内の卵)は絶品と言われています。
まとめ
色々なカニがいますね。それぞれの持ち味も違い、旬もさまざまでした。
刺身やお寿司でおいしいカニや、焼いて絶品、茹でて美味、内子が最高だったり、それぞれの美味しい料理の仕方で食べられると楽しいですね。
茹でて・・
出典:http://item.rakuten.co.jp/
焼いて・・
出典:https://kani-ichiba.net/
通販でも手軽に買えるようになったカニにですが、本当は獲れたてを現地で食べるのが一番美味しいです。その味は別格で、旬の冬には採れたてのカニを出す現地の旅館は予約で一杯になります。
一度食べてみるとカニへの思いが変わりますよ。是非ご賞味を。
>>記事リンク:「松葉ガニ、越前ガニ、ズワイガニってどう違うの?」
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