出典:http://item.rakuten.co.jp/unagiyamata/
最近は回転寿司店の大流行でお魚を食べる機会が増えましたね。
でも魚を食べる量、食べる人が増えたというわけではありません。
水産庁の調べによると、日本人の魚離れは止まらず平成18年には肉食が魚食を逆転して、その後もどんどん魚食が落ち込んでいて、肉食との差が開いているそうです。
参考:http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/t1_2_1_1.html
その原因は食の簡素化、つまり簡単に料理できたり簡単に食べられる食べ物が好まれるようになったから、なのだそうです。
回転ずしなど、生のままサクッといただける魚は人気ですが、少々手間のかかる焼き魚や煮魚などは魚離れの一因となっているのです。
特に焼き魚は最近、子供のみでなく大人にもあまり人気がありませんね。
なぜでしょう。
焼き魚が嫌いという子供の、嫌いな原因のNo1は「骨」。
皆さんの中にも骨がイヤであまり焼き魚、煮魚を食べない方も多いのではないでしょうか。
そんな中、これなら食べる、これは大好き、といわれる数少ない焼き魚が「ホッケ」。
あーやっとホッケの話にたどり着きました。スミマセン。
ふっくらホクホクしたトロける白身、ガサっと大きな身が取れる食べごたえ、そして何しろ、小骨が無く骨が離れやすいのでとても食べやすい。
そんなわけで居酒屋などでもポピュラーで人気のある焼き魚です。
でもこれ、「干物(ひもの)」だってこと知っていましたか?
そんなホッケについてサラッとお話ししましょう。
居酒屋の定番ホッケの塩焼きは干物なのだ
居酒屋で焼き魚のホッケを頼んで、出てくる魚はほぼ干物を焼いたホッケです。
スーパーなどで売っている、開きになったホッケも干物です。
え、じゃ干物って何?っていうと、読んで字のごとく魚を干した物です。
魚介類をお日様で干すことで、魚の身の水分を乾燥させて腐りにくくし、魚を長持ちさせる方法で世界中に古くからある保存法です。
特に鮮度が落ちるのが早い魚は、昔から干物にして保存したり運んだりしていました。
でも、最近では昔と違って冷蔵庫で保存もできるし、飛行機でビュンと新鮮な魚を運べるのに、なんで干物?
鮮度落ちの早い魚は昔のなごりもあるのですが、実は魚を干物にすることで美味しくなるんです。
干すことで、うまみ成分のアミノ酸がドッと増えたり、干すと身の表面にできる幕がうまみを凝縮したり、また干す前に浸ける「塩汁(しおじる)」と言われる塩水の美味しさが、そのまま魚を焼いたものより身の全体にしみわたり、旨いと言われます。
ホッケはその干物のうま味をストレートに味わえる魚です。
ホッケとは
さていよいよですが、そもそもホッケとはどんな魚なのでしょう。
ホッケはアイナメ科という分類に属していますので、アイナメという魚の仲間です。
東北から北海道の海岸にかけて獲られ、成長とともに徐々に沖に移動していきます。
ホッケは成長にともなって、「出世魚」のように呼ばれる名前が変化します。
海の浅いところで産まれた冬から夏にかけては、4〜16cmに成長し「アオボッケ」と呼ばれます。
夏から冬にかけて海岸から100mほどの沖あたりで生活するようになり、18〜22cmに成長して「ロウソクボッケ」とよばれるようになります。
1歳になった翌年春には、餌をとるため沿岸に出てきて「ハルボッケ」とよばれ、その後40〜60 cmの大人になり海岸に住み着いたホッケを「ネボッケ」とよびます。
ん?じゃあ居酒屋でよく見る「マホッケ」、「シマホッケ」とはなんでしょう?
■マホッケ(ホッケ)
出典:http://www.zukan-bouz.com/
マホッケとは正式名「ホッケ」のことをこう呼びます。
ホッケ科には「ホッケ」と「キタノホッケ」の2種類しかいないため、キタノホッケと区別するために「マホッケ」と呼んでいるようです。
身の美味しさは抜群で、干物では無い生のホッケの焼き物や刺身も食べられています。
ただしホッケは鮮度落ちが早い魚なので、生は主に地元で消費されていて、関東に来るもののほとんどは干物として販売されています。
国内産のものが多く、比較的高価になっています。
■シマホッケ(キタノホッケ)
出典:http://www.zukan-bouz.com/
シマホッケとは正式名「キタノホッケ」のことをこう呼びます。
ほとんどのシマホッケがロシアで獲れたもので、干物として多く出回っています。
クセのない味でマホッケに比べて脂分が断然多く、骨からの身離れも良い、また価格も思い切り安いのでとても人気があります。
体が黄色で、しま模様があるのが特徴です。
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まとめ
ホッケは基本回遊する魚なのですが、エサのプランクトンが豊富にいる海岸に住み着いたホッケを「ネボッケ」とよぶのはお話ししましたね。
回遊しないので、体が35cm以上と大きく、とても脂がのっているのが特徴です。
しかしその中でも最高に脂ものり大きく成長したホッケを「赤ホッケ」「黄ホッケ」とよびます。北海道では「南の赤ホッケ、北の黄ホッケ」といわれていて、函館・恵山近海で獲れるものは「赤ホッケ」、宗谷岬沖で獲れるものは「黄ホッケ」とよばれています。
ホッケは第二次世界大戦後の食糧難の時代に、安くてたくさん獲れる魚として関東地方などで配給された食材です。
しかし、当時はまだ冷蔵の技術がままならず、鮮度落ちの早いホッケはマズい魚として出回り、今でもその記憶が残っている一部のご年配の方々は嫌う傾向があるようです。
一度食べたら当時とは全く違う美味しさがあると思いますよ。安くて美味くて食べやすいホッケ、是非ご賞味を。
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