2019年11月24日

おいしい辛子明太子 博多で有名なのに親は北の魚ってなんで? めんたいこのお話

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炊き立ての白いご飯に間違いなく合う食材といえば「辛子明太子」ではないでしょうか。
ホッカホカのご飯の上に乗せて一緒にパクっと。。刺激的なトウガラシの辛さと甘―い白米の味が口の中で混ざり合って、一噛みごとにプチプチと心地よい歯ごたえに幸せな気持ちになりますね。
そんな辛子明太子ですが、その正体は?といえば皆さんおわかりですよね、そう、タラコです。タラコを何らかの方法で辛子味にして辛子明太子が作られていることは想像できますよね。じゃあ、タラコの正体は?まぁ、タラコと言うくらいだから、タラの子という事はわかりますね。
そうです。スケトウダラという種類のタラの、卵を持った卵巣を塩漬けにした物のことをタラコといいます。スケトウダラという魚は北海道など日本の北の海やオホーツク海、ベーリング海やカリフォルニア州沿岸など、北の寒い海で獲れます。一方辛子明太子といえばどこ?と聞かれると「博多!」と答える人が多いのでは?北の魚の卵がなぜ南の博多で有名な食材になってるの?
の不思議をサラッとお話しましょう。

■なんで明太子っていうの?


辛子明太子のことを略して「明太子」とか「めんたい」とか呼びますね。これは、まあ諸説あり、といういつものパターンですが、一つは朝鮮語でスケトウダラの事を「ミョンテ」と呼び、漢字で「明太」と書き、その子供(卵)だから「明太子」となるという説です。
(もっと言うと朝鮮での「明太」の由来は「明川郡」の「太」さんが釣り上げた魚だからとか、、)
また日本では「タラ」のことをもともと「スケト」と呼んでいたそうで、中国ではスケトウダラを「ミョンタイユイ(明太魚)」ロシアでは「минтай(ミンタイ)」と呼ぶようです。名前の由来の諸説がありありですね。
本来はスケトウダラの子はタラコなので明太子=タラコということになるのですが、辛子明太子が「明太子」や「めんたい」としてお土産や特産品で全国に行きわたり、今では九州博多の代名詞として「明太子」「めんたい」と言うと辛子明太子というのが一般的になりました。

■北の魚の卵がなぜ南で?


明太子といえばやはり博多が有名です。初めに言いましたが北の魚の卵がなぜ南の博多で有名になったのでしょうか。

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辛子明太子のルーツは老舗メーカー「株式会社ふくや」創業者の川原俊夫さんが、戦後朝鮮半島から引き揚げてきたときに、昔釜山で食べた「明卵漬(ミョンランジョ)」の記憶を基にいろいろ試行錯誤して、日本人に受け入れられるおいしい辛子明太子を開発したそうです。
そしてその製造方法を特許も取らず地元の同業者におしみなく教えたそうです。基本的な作り方だけ教えたので、同業者はさまざまな工夫をして色々な風味の辛子明太子が作られたことで博多名物になっていきました。

■まとめ


辛子明太子の父と言われる川原俊夫さんが、製造特許を取らず広く地元業者へ作り方を伝授したことで、博多にはたくさんの美味しい明太子が普及しました。その味は日本全国に広がり、私たちもスーパーで安い明太子を買ったり、たまにはちょっとお高めな一つ上の美味しさの博多明太子を選んだりと選択肢が広がることになりました。これが北の魚の卵が南の美味しい明太子として有名になった理由です。美味しい辛子明太子、今ではいつでも食べたいときに食べられるようになりました。さっそくご飯を炊いて、明太子を買いに行きましょう。

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2019年09月07日

タコの不思議な話 旬も、その実態もとてもヘンで不思議 タコ焼きもビックリ! 

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出典:https://blog.goo.ne.jp/sugichan_goo

タコのお刺身や酢の物、しゃぶしゃぶに煮付け。美味しいですよね。
いつごろが旬なのかというと、なんと夏と冬。これどういうことかというと、タコは産地によって旬が違います。関東から北で捕れたものは11月〜1月、関西方面では夏至から11日後の半夏生(はんげしょう)に食べる習慣があります。
タコは世界に約200種類、日本近海でも60種ほど種類があるそうですが、日本で食べられているのは「真ダコ」「水ダコ」「イイダコ」などが主ですね。

タコの不思議な名前の由来


タコの見た目で一番特徴的なのは、なんと言っても頭から生えている8本の足。
見た目完全にエイリアンですね。名前の由来もそんな姿から来ているようです。
「タコ」は見かけから「多股(たこ)」(足が多いという意味)が語源だといわれているそうです。漢字でかくと「蛸(たこ)」ですが、この字は本来クモのことで「海に棲むクモ」という意味で「海蛸子」と表されていて、これが省略されたものだそうです。
「参照:雑学ネタ帳https://zatsuneta.com/
また英語の「オクトパス(octopus)」はラテン語の「Octopus;オクトープス」から来ていて、元々は古典ギリシア語のオクト(8の意味、オクターブとか言いますね)+パス(プース、足の意味)だそうです。
日本読みも英語読みもやはり、その容姿の中でも目立つ足から名前付けられちゃってますね。

タコの不思議な生態


旬や名前の由来より不思議なのはタコの生態、これちょっとビックリです。

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1.タコは心臓が3つある
タコは普通の心臓の他に、エラ心臓というエラ(鰓)に血液を送ったり筋肉に酸素を送る心臓が2つ、合計3つの心臓があります。

2.タコは脳ミソが9つある
タコは普通の脳が1コと、8本の足それぞれに脳がついていて全部で9コの脳ミソを持っています。
足用の脳ミソは小さいようですが、それぞれの足をたくみに動かすために活躍します。

3.タコの血は青い
タコは捕まえてさばくと血が出ないので血液が無いようにおもわれていますが、生きているときは銅が含まれている青い血液がめぐっているそうです。

4.オスのタコの足の1本はおちんちん
タコの吸盤がついている、足と呼んでいる8本の「触腕」の内、「足として」使っているのは実は2本、あと6本は「腕として」使っていると言われています。
そしてオスのその「足」の2本の内、1本は実は生殖器になっているのです!
その「交接腕」をメスの体内に挿入することで受精させているのです。
メスはその後産卵しますが、ほとんどのタコのメスは卵がふ化すると死んでしまうそうです。
ちなみに吸盤の大きさが同じなのがメス、吸盤の大きさがバラバラなのがオスです。
生殖器は吸盤がないのでよく見るとわかりますよ。

5.タコは足が切れるとまた生える、けど。。
タコは危険を感じると足を切ってそれを犠牲にして逃げるというトカゲ的な技を持っています。またお腹が空くと自分の足を食べることもあるそうです。
足は再生するのですが、元の本数より増えて生えてきたり、再生は上手くコントロールが出来ないようです。
ちなみにタコの吸盤は何にでもくっつきますが、自分の切れた足にはくっつかないそうです。

6.足が96本あるタコがいる
足の再生が上手く出来ない例として、96本の足のあるタコが捕獲され志摩マリンランドに標本として展示してあります。

タコの種類


■マダコ
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出典:http://webhitode.com/?p=719
日本人には一番なじみのあるタコですね。「マ(真)」が付く魚はその種類の中でも真(しん)の種類という種類でマダイ、マアジ、マサバなどと同じでタコの中のタコ、といった感じですね。日本中で獲れて体長60cmくらい、体重は1.5kg程度です。
刺身や酢の物、マリネなどでおいしく食べられます。刺身といっても生ではなく茹でタコを薄く切ったものがほとんどです。

■ミズダコ
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出典:http://karapaia.com/archives/51762075.html
マダコよりも大きく、腕を広げると3〜5m、10kg超えのものも少なくありません。
水ダコというだけあって体も水っぽく、そのぶんヤワラカいのでしゃぶしゃぶ、塩辛などにも向いています。

■イイダコ
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出典:https://nsakanaya.exblog.jp/
逆に釣れるタイプのタコで一番小さいといわれているタコで、大人で30cmほどのカワイイ奴です。
タマゴをかかえているイイダコは「いい持ち」と言い、その卵がご飯粒(飯)にみえることから「飯蛸(いいだこ)」と呼ばれるようになりました。煮付けると絶品のおいしさです。
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出典:http://www.matsusyo.co.jphiruamiiidako1htm
ちなみに当然「いい持ち」はメスですが、イイダコのオスは「スボケ」と言われメスの半額以下で取引されています。ボケなんて可哀そうですが、その身はメスより柔らかく、イイダコの刺身はオスのほうが美味しいと言われています。


まとめ


食材としては地味な方のタコですが、よくアニメで描かれる宇宙人のような姿はあながち間違えではないほどの不思議で異次元的な生物だったんですね。
欧米では宗教上からも「デビルフィッシュ(悪魔の魚)」と言われ嫌われてきたタコですが、この生態をしると納得いくでしょう。しかし最近では日本食のブームにのり、タコの美味しさが世界中に知れ渡ることで価格も跳ね上がり、タコ焼きでも値段が上がってきています。
気軽に食べられなくなる日が来る前にたくさん食べときましょう。

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posted by JOHN at 14:40 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

帰ってきた庶民の魚イワシ、カラダにも財布にもとってもイイネ!イワシの話

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出典:http://www.echocom.co.jp/

庶民の魚の代表格といえば「イワシ」。
昔はえんがわや玄関で、モクモク煙をたてて七輪で焼く姿がよく見られた、
ような感じがします。
すごく昔のイメージですね。
イワシは脂のりがいいので、火にかけると脂がしたたりその脂が燃えてモクモク煙が出ます。
特に梅雨になる6月の時期は、産卵を終えて丸々と太ったイワシは脂がのっていて、
「入梅鰯(にゅうばいいわし)」や「梅雨鰯( つゆいわし)」などと呼ばれ旬を迎えます。
触っただけでも脂がしたたるほど。
一方築地ではこのような太ったイワシを「金太郎イワシ」と呼び、高値を付けます。
考えただけでもヨダレものですね。
最近はイワシがだいぶお安くなり、1匹5~60円の激安価格で手に入ります。
しかしほんの10年ほど前は、なんと築地では1匹1,200円で販売されていた時期もありました。これはクロマグロやヒラメなどの高級魚並みですね。
なんでこんなに価格が激変するのでしょうか?
またイワシは3種類あるといわれています。じゃあいつもいただいているイワシは何なんでしょう。あと2つはアンチョビやサーディンなのかな?
いつも美味しいイワシについてサラッと。

イワシとは



イワシはニシン目ニシン亜目というお魚分類に属している魚をさします。
この仲間は世界中で獲れるので数百種類いるといわれていますが、日本ではニシン科の「マイワシ」と「ウルメイワシ」、カタクチイワシ科の「カタクチイワシ」の3種類の魚をイワシと呼んでいます。


■マイワシ
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出典:http://www.jfa.maff.go.jp

一般的に私たちがイワシと言っているのはこのマイワシのことが多いですね。
体長20cm前後で、背中は青緑色、お腹にかけて銀白色をしています。体側に黒い斑点が1列に並んでいるのが特徴です。2列あるものや斑点が全く無いものもまれにいます。
オイルサーディンのSardine(サーディン)はマイワシを含むニシン科の英語で、普通に「イワシ」と翻訳されます。



■ウルメイワシ
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出典:https://hachimenroppi.com/

体長30cm前後でマイワシより大きい。目が大きくて透明のマブタがウルウル潤んでるように見えるので「ウルメ」イワシです。かわいいですね。
背中側がマイワシより濃い青色でウロコが細かいのが特徴です。
イワシ3種の中では一番大きく旨味も強いので、お刺身にするととても美味です。



■カタクチイワシ
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出典:https://hachimenroppi.com/

体長10cm位の細長いイワシ。目が頭の前の方に寄っていて、吻が前に出ていて(吻はふん=接吻せっぷん【Kiss】の吻、人間でいう鼻の場所)下アゴが薄いので、片側にしか口が無いようにみえることから「カタクチイワシ」と呼ばれました。
スーパーではあまり見かけないイワシで、ほとんどが加工品となって出回ります。
Anchovy(アンチョビ)はこのカタクチイワシの英語。
カタクチイワシは人間だけでなく、食物連鎖のエサとしても重要な存在です。

なぜイワシは高級魚になったり庶民の魚になったりするのか


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大衆魚と言われるイワシやサンマ、サバやアジは、安くてたくさん売っている庶民の魚のイメージがありますが、たまに全然獲れなくなると「もはや高級魚だ」なんて言われ方をしますね。
大衆魚は時代時代で交代するようにバカ獲れしたり、突然姿を消したりを繰り返しています。
イワシが獲れなくなり、また最近帰ってきた原因は良くわかっていません。
クジラの行きすぎた保護で海がクジラだらけになり、エサのイワシがいなくなったという説や、地球温暖化や乱獲など、さまざまな説も出ていましたが、現在イワシは戻ってきています。
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出典:http://karapaia.com/

こういう説もあります。
レジームシフトという、地球規模の数十年間隔での気候や風の変化の現象が、大衆魚の増減に関係しているという説があって、それで大衆魚はある時期は腐るほど大漁に獲れたり、またある時期には全く獲れなくなったりを数十年間隔で繰り返しているのでは、とも考えられています。

バカみたいに大漁に獲れる魚が、その時代の大衆魚として主役を張ってきました。
サンマ、イワシ、サバ、アジは確かに激安だったり高級魚になった、なんて言われたりを繰り返してますね。


まとめ



やっとイワシが庶民の魚として戻ってきました。
「鰯」の漢字は陸揚げするとすぐに弱っちゃうから「よわし」→「イワシ」が通説です。
でも、梅雨時期が旬のイワシ。獲れたての新鮮なイワシは塩焼きやつみれ汁はもちろん、刺身でもマリネでも、フライやオイルサーディンと様々な美味しい料理に生まれ変わります。
またどっかに行っちゃう前に、今のうちたっぷり美味しくいただきましょう。


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posted by JOHN at 17:17 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月17日

アジは味がいい!庶民の大衆魚から高級魚へ、鯵のアジなお話

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出典:r.gnavi.co.jp

庶民の魚といえばサンマやイワシ、サバにアジなどが思いつくのでは?
大漁に獲れてどれもお安いイメージがありますね。
その中でも、日本中のどこでもよく獲れて、一年中美味しくいただけるのが「アジ」。
アジにははっきりした旬の季節がありません。それはアジが日本中のあちこちに住んでいて、地域によって産卵時期もバラバラだからです。
魚の旬というのは、もちろんその魚が一番美味しく食べられる時期、つまり「うまみ」の成分が体中に一番多くなる時期をさします。基本的には産卵する前の時期が一番体内にグリコーゲンやアミノ酸、脂質などのうまみ成分をため込んでいるので美味しい旬の時期といわれています。
ですからアジはいろいろな地域でほぼ一年中産卵しているので、はっきりした旬が限定できません。
アジは漢字で「鯵」と書きますが、3月(旧暦、新暦では4-5月)に旬を迎えるから魚へんに「参(さん)」と書くという説もあります。
でも、一年中旬なのでどうですかね。その地域では美味しかったのかもしれません。
それとは別に、味が良いから参った!で「味⇒アジ⇒鯵」となった説もあります。これはいいですね。
そんないつも美味しいアジの話をサラッと。

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アジとは


アジはスズキ目アジ科という生き物分類される魚です。
でも、日本で一般的に「アジ」と呼んでいるのは「マアジ」を指すことがほとんどです。
アジ科といえば100以上の種類となり、その中にはブリやカンパチなども入ってしまうからです。
ムロアジ属というアジ科の「マルアジ」もアジと呼ばれます。くさやなどによく使われる、ムロアジと呼ばれるアジです。
体の断面が平たいのが「マアジ」、丸いのが「マルアジ」で区別ができます。

■マアジ
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体が平たいので「ヒラアジ」とも呼ばれます。日本でアジといえばこのマアジを指します。
出典:http://ajifun.com/

■マルアジ
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出典:https://zukan.com/
ムロアジ属のマルアジ。マアジの味が落ちる冬場に重宝されます。

■ロウニンアジ(GT)
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出典:http://www.wildblueadventuresguam.com/
ギンガメアジ属のロウニンアジ。GT(ジーティー【Giant trevally(ジャイアント・トレヴァリー)】)と呼ばれ体長180cm、体重80kgにもなるアジ科最大の大物。メッキと呼ばれたり釣り人には大人気。



アジのいいところ


アジは味がいいのは名前からもお分かりになると思います。
なめろうなど生食や刺身、干物に塩焼き、煮物、汁物、フライなど色々なお料理に使われる万能なお魚です。
また青なので頭の働きを良くするDHA(ドコサヘキサエン酸)、血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含み、その他たんぱく質、カリウム、タウリン、ビタミンB1など栄養がたっぷり詰まっています。

アジは基本的には回遊魚なのですが、「瀬付き」といわれるアジがとても美味しく、ブランドアジとして重宝されています。
瀬付きとは、海岸で海底が盛り上がって浅瀬になっているところを「瀬」といいますが、ここは太陽に近いのでプランクトンなどが多く、お魚にとってはエサが豊富なとてもいい場所で、回遊せずにここに居ついてしまう魚を瀬付きアジといいます。
エサをたくさん食べる上に、回遊しないので完全に運動不足でメタボな奴が多く、これが脂がのってとても美味しいのです。
有名なブランドアジは大分県佐賀関の「関アジ」や愛媛県伊方町の「岬アジ(はなあじ)」、
長崎県三重町の「ごんあじ」などで、背中がうっすら黄色に輝く「キアジ」「キンアジ」と呼ばれる瀬付きアジです。
ちなみに回遊しているアジは「クロアジ」と呼ばれています。
キアジ
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出典:http://ajifun.com/

まとめ


実は大衆魚のアジといいましたが、マアジの漁獲量は年々減っているといわれています。
漁獲量は10年で4割減り、価格もぐんぐん上がっていて、庶民の魚とはいえない価格になってしまう勢いです。
獲れなくなった原因は良くわかりません。アジの生態もはっきりわかっていないのが現状なので、地球温暖化が原因とか、乱獲が悪いとか、漁師の人数が少ないから、なんていうさまざまな説が出ています。
またレジームシフトという、地球規模の数十年間隔での気候や風の変化の現象が、大衆魚の増減に関係しているという見方もあります。
確かに大衆魚は、腐るほど大漁に獲れたり、全く獲れなくなったりを数十年間隔で繰り返しています。
バカみたいに大漁に獲れる魚が、その時代の大衆魚として主役を張ってきました。
サンマ、イワシ、サバ、アジは確かに激安だったり高級魚になった、なんて言われたりを繰り返してますね。
いずれにしても、アジは高値になったとはいえまだ手の届く価格ですよね。今のうちにたっぷり美味しくいただきましょう。

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posted by JOHN at 16:01 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月03日

安い美味い食べやすい焼き魚ホッケ  マホッケとシマホッケの違いは?干物なの?ホッケの美味い話

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出典:http://item.rakuten.co.jp/unagiyamata/
最近は回転寿司店の大流行でお魚を食べる機会が増えましたね。

でも魚を食べる量、食べる人が増えたというわけではありません。
水産庁の調べによると、日本人の魚離れは止まらず平成18年には肉食が魚食を逆転して、その後もどんどん魚食が落ち込んでいて、肉食との差が開いているそうです。
参考:http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/t1_2_1_1.html

その原因は食の簡素化、つまり簡単に料理できたり簡単に食べられる食べ物が好まれるようになったから、なのだそうです。
回転ずしなど、生のままサクッといただける魚は人気ですが、少々手間のかかる焼き魚や煮魚などは魚離れの一因となっているのです。

特に焼き魚は最近、子供のみでなく大人にもあまり人気がありませんね。
なぜでしょう。

焼き魚が嫌いという子供の、嫌いな原因のNo1は「骨」。

皆さんの中にも骨がイヤであまり焼き魚、煮魚を食べない方も多いのではないでしょうか。

そんな中、これなら食べる、これは大好き、といわれる数少ない焼き魚が「ホッケ」。
あーやっとホッケの話にたどり着きました。スミマセン。

ふっくらホクホクしたトロける白身、ガサっと大きな身が取れる食べごたえ、そして何しろ、小骨が無く骨が離れやすいのでとても食べやすい。
そんなわけで居酒屋などでもポピュラーで人気のある焼き魚です。
でもこれ、「干物(ひもの)」だってこと知っていましたか?
そんなホッケについてサラッとお話ししましょう。

居酒屋の定番ホッケの塩焼きは干物なのだ


居酒屋で焼き魚のホッケを頼んで、出てくる魚はほぼ干物を焼いたホッケです。
スーパーなどで売っている、開きになったホッケも干物です。
え、じゃ干物って何?っていうと、読んで字のごとく魚を干した物です。
魚介類をお日様で干すことで、魚の身の水分を乾燥させて腐りにくくし、魚を長持ちさせる方法で世界中に古くからある保存法です。
特に鮮度が落ちるのが早い魚は、昔から干物にして保存したり運んだりしていました。
でも、最近では昔と違って冷蔵庫で保存もできるし、飛行機でビュンと新鮮な魚を運べるのに、なんで干物?
鮮度落ちの早い魚は昔のなごりもあるのですが、実は魚を干物にすることで美味しくなるんです。
干すことで、うまみ成分のアミノ酸がドッと増えたり、干すと身の表面にできる幕がうまみを凝縮したり、また干す前に浸ける「塩汁(しおじる)」と言われる塩水の美味しさが、そのまま魚を焼いたものより身の全体にしみわたり、旨いと言われます。
ホッケはその干物のうま味をストレートに味わえる魚です。

ホッケとは


さていよいよですが、そもそもホッケとはどんな魚なのでしょう。
ホッケはアイナメ科という分類に属していますので、アイナメという魚の仲間です。
東北から北海道の海岸にかけて獲られ、成長とともに徐々に沖に移動していきます。
ホッケは成長にともなって、「出世魚」のように呼ばれる名前が変化します。
海の浅いところで産まれた冬から夏にかけては、4〜16cmに成長し「アオボッケ」と呼ばれます。
夏から冬にかけて海岸から100mほどの沖あたりで生活するようになり、18〜22cmに成長して「ロウソクボッケ」とよばれるようになります。
1歳になった翌年春には、餌をとるため沿岸に出てきて「ハルボッケ」とよばれ、その後40〜60 cmの大人になり海岸に住み着いたホッケを「ネボッケ」とよびます。

ん?じゃあ居酒屋でよく見る「マホッケ」、「シマホッケ」とはなんでしょう?

■マホッケ(ホッケ)
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出典:http://www.zukan-bouz.com/
マホッケとは正式名「ホッケ」のことをこう呼びます。
ホッケ科には「ホッケ」と「キタノホッケ」の2種類しかいないため、キタノホッケと区別するために「マホッケ」と呼んでいるようです。
身の美味しさは抜群で、干物では無い生のホッケの焼き物や刺身も食べられています。
ただしホッケは鮮度落ちが早い魚なので、生は主に地元で消費されていて、関東に来るもののほとんどは干物として販売されています。
国内産のものが多く、比較的高価になっています。

■シマホッケ(キタノホッケ)
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出典:http://www.zukan-bouz.com/
シマホッケとは正式名「キタノホッケ」のことをこう呼びます。
ほとんどのシマホッケがロシアで獲れたもので、干物として多く出回っています。
クセのない味でマホッケに比べて脂分が断然多く、骨からの身離れも良い、また価格も思い切り安いのでとても人気があります。

体が黄色で、しま模様があるのが特徴です。

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まとめ


ホッケは基本回遊する魚なのですが、エサのプランクトンが豊富にいる海岸に住み着いたホッケを「ネボッケ」とよぶのはお話ししましたね。
回遊しないので、体が35cm以上と大きく、とても脂がのっているのが特徴です。
しかしその中でも最高に脂ものり大きく成長したホッケを「赤ホッケ」「黄ホッケ」とよびます。北海道では「南の赤ホッケ、北の黄ホッケ」といわれていて、函館・恵山近海で獲れるものは「赤ホッケ」、宗谷岬沖で獲れるものは「黄ホッケ」とよばれています。

ホッケは第二次世界大戦後の食糧難の時代に、安くてたくさん獲れる魚として関東地方などで配給された食材です。
しかし、当時はまだ冷蔵の技術がままならず、鮮度落ちの早いホッケはマズい魚として出回り、今でもその記憶が残っている一部のご年配の方々は嫌う傾向があるようです。
一度食べたら当時とは全く違う美味しさがあると思いますよ。安くて美味くて食べやすいホッケ、是非ご賞味を。

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2017年03月25日

コハダの正式名はコノシロ 名前についてのエピソードのクセがすごい!いい仕事を見極めるコハダコノシロの話

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出典:http://www.trueworldfoods.com/

お寿司屋さんでよく見かける「コハダ」。実は正式な名前を「コノシロ」といいます。
「コノシロ」は成長によって名前が変わる「出世魚(しゅっせうお)」と言われています。
でも、出世魚ではない、という考え方もあります。どういうこと?
コハダ、コノシロ、どっちが出世?
そんな「コハダ」「コノシロ」にまつわるお話をサラッと。

コノシロという魚の名前について


コノシロは成長によって名前が変わる「出世魚」です。
出世魚は成長していく体のサイズで呼び名が変わっていきます。コノシロは
およそ4~5cmを「シンコ(新子)」
6~10cmを「コハダ(小鰭・小肌)」
11~14cmを「ナガズミ」
15cm以上を「コノシロ(鮗)」
という風に呼び名が変わっていきます。
出世魚は、ほとんどが最終的に大人の魚になった呼び名が正式名称になります。
なので「コノシロ」が正式名称ということになります。

■コノシロ
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出典:http://inshokujuku.jp/shun_kohada/

ただ、コノシロは出世魚ではない、という考え方もあります。
それはコノシロが小さな魚の時、すなわち「シンコ」の時代が、寿司ネタとして一番美味しいとされていて値段も非常に高いのです。1キロあたり4~5万円という値段が付くこともあります。
成長するにつれてだんだん値段が安くなり、コノシロと呼ばれる時期には格安で売られてしまいます。
これでは成長にしたがって出世した、とは言えないですよね。

■シンコ
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出典:http://sushi.ha-ji-me.com/

コノシロは古くは「ツナシ(都奈之)」と呼ばれていたようです。
それがコノシロ、という名前になった由来についてはいくつかの説があります。
一つは大漁に獲れたので「飯の代わりにする魚」という意味で「飯代魚(このしろ)」となった説、また昔は出生児の健康を祈って地中に埋めるという風習があり、それがコノシロを子供の代わりに地中に埋めるようになり「児(こ)の代(しろ)」「娘の代」となった説、そして昔話として伝わるエピソードがあります。
「その昔ある国のお金持ちに美しい一人娘がいた。常陸国の国司がその娘を見初めて結婚を申し出たが、娘には恋人がいた。そこで娘思いの親は「娘は病死した」と国司に偽り、代わりに魚を棺に入れて、使者の前で火葬してみせた。その時棺に入れたのが、焼くと人体が焦げるような匂いがするといわれたツナシで、使者たちは娘が本当に死んだと納得し国へ帰り去った。それから後、子どもの身代わりとなったツナシはコノシロ(子の代)と呼ばれるようになった。」
という話からきた説、などがあります。(引用:https://ja.wikipedia.org/)
いずれの説も、昔からいつでも大漁に獲れて、庶民の生活に深く根付いているコノシロという魚ゆえのエピソードですね。

コノシロが普通にコハダと呼ばれるのはなぜ?


コノシロは昔の武士には縁起が悪いとされていました。それは、コノシロを食う→「この城を食う」となってしまうからです。ましてや「この城を焼く」などありえません。
そして、焼くと人間を焼いたような匂いがすること。
また、コノシロを料理する時には腹側から包丁で切り開くため「腹切魚」と呼ばれ縁起が悪いこと、などなどから、江戸幕府が食べることを禁止してしまいました。今では考えられないですね。
ただ昔から身近で親しまれ、その美味しさを知っている庶民は「これはコハダという魚です」と偽って食べていたことから、普通にコハダと呼ばれるようになりました。
その一方では、お正月やお祭りにもよく使われ縁起の良い魚としても扱われていて、「鰶(このしろ)」という漢字も当てられています。
庶民とお上の考え方の違いは、昔からだったんですねー。


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コハダの美味さ


「お寿司はコハダに始まり、コハダに終わる」という言葉があります。
江戸前のお寿司屋さん(東京湾で獲れる魚ネタを中心に出すお寿司屋さん)は特にコハダにはこだわりがあって、その店の仕事(実力・レベル)を表すと言われるとても大切なネタであるという意味です。卵焼きと同様に、生の魚を握るだけではなく調理した上で提供するお寿司のおいしさが、その店の職人の力量を測る目安になる、という事です。
コハダの美味しい店は本当にウマイ!私は必ず食べます。
ただ本当の食通の方以外は、あまり通ぶって振る舞わないほうが得策かもですよ。
私も食通ではなくただのコハダ好きですが、美味しいコハダは酢の効いた香りと甘い身の味、独特な食感に思わずうなってしまいます。
比較的に値段のお安いグループという印象の寿司ネタですが、しっかりと仕事がされています。

まとめ


関東地方ではシンコからナガズミまでがよく食べられていますが、コノシロまで成長しても実は身が美味しく、塩焼きや煮物にしてもとても美味しくいただけます。
コハダの旬は8〜9月ですが、6〜7月にはシンコが出回る時期です。
もし出会う機会があれば、すこし贅沢にシンコを頂くのをお勧めします。
今やマグロよりお高い時期もあるシンコですが、幾重にも重ねられた輝くお寿司は芸実品です。
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出典:http://sakama.tokyo/

ヒカリ物はあまり、、という方も、良いお寿司屋さんに行く機会があれば是非コハダ、シンコを頂いてみてはいかがでしょうか。

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2017年03月12日

絶品「のどぐろ」はアカムツだった!でも。。。のどぐろの秘密と超高級魚になった理由

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出典:http://item.rakuten.co.jp/isomaru/

「のどぐろ」はアカムツという魚の呼び名です。以上ー。

という訳にはいきませんよね。

アカムツは口の中が真っ黒で、まるでノドが黒いように見えるため日本海側の沿岸で呼ばれていた別名で、その美味しさと高級なお値段から一躍「のどぐろ」の名前が全国区で有名な魚になりました。

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出典:https://matome.naver.jp/

なぜそんな高級なのか、美味しいといってもどんな味なのか、またアカムツの秘密までサラッとご紹介します。

■アカムツ(のどぐろ)はムツじゃない?


アカムツは体が赤い魚です。赤いムツだからアカムツ、と思われていますが、実は魚の分類で言うと「スズキ目ホタルジャコ科」に属しています。
ムツという魚は「スズキ目ムツ科」に分類される魚のことをさしますので、アカムツはムツではありません。
似た魚で体が黒い「クロムツ」という魚がいますが、こちらは「スズキ目ムツ科」なのでムツの仲間です。ややこしいですね。
ムツの美味しさに負けない、ムツに似た赤い魚なので「アカムツ」と命名されたのでしょう。

ムツ
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

クロムツ
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

すこし昔「銀ムツ」という名前でスーパーなどに並んでいた切り身の魚、覚えがある方も多いかと思いますが、こちらもムツではなかったため2003年正式にJASで表示を禁止されて「メロ」として、主に「マジェランアイナメ」などの魚を販売しています。
「メロ」に比べればアカムツはムツに近い魚なのですが、正式なムツは世界中でも3種類しかいないとされていますので、名前に「ムツ」とついている魚のほとんどは正式なムツではないのです。

お魚業界ではよくある話で「タイ(鯛)」も同じように名前に「タイ」とつく魚のほとんどがタイではないかもしれない、という話と似ていますね。
「タイ」の記事をよろしかったら参照してくださいね)

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■アカムツ(のどぐろ)はどうして高級魚になったの?



アカムツは現在では「超」がつくほど高級魚として扱われています。
「むつ」とは四国地方で「脂っこい」ことを「むつっこい」、「むつこい」、「むっちり」、「むつごい」と言い、そこから来ています。
ですので、ムツは脂ののった魚なのですが、この脂が劇的に美味しいのです。
北陸では「白身のトロ」と言われ、刺身はとろけるような舌触りで、煮物にしても焼いても絶品の上質な脂を堪能できます。
その中でもアカムツは赤い色のきれいな魚で、おめでたく重宝され特に人気が出た、という訳です。
アカムツは30〜40cmの体長のものが多いのですが、値段は小さなものでも1kgあたり2,000円以上、網ではなく手で釣った大型のアカムツは1kgあたり1万円以上になります。
アカムツの旬は秋から春にかけて、とても良い脂がのり食べごろです。

■まとめ



2014年、世界有数のテニスプレーヤーになった錦織圭が、全米テニスオープンに準優勝した帰国後の会見で「のどぐろが食べたい」と発言したことで、のどぐろ人気はさらに急上昇して、市場価格が2割上がったとの話もありました。
どんどん評価とお値段が上がっていくアカムツ。庶民の私たちの口に入る機会がどんどん遠ざかっていきますが、大きなものではなくても200g以上のアカムツは美味しいとされています。アカムツ(のどぐろ)のメニューのあるお店でお手頃なお値段で出会ったら、是非一度ご賞味してみてはいかがでしょうか。

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2017年01月09日

お目にかかるのも珍しい、一度は食べたい幻の高級魚、ケイジ、クエ、マツカワ、シロアマダイ(シラカワ)の話

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出典:http://www.yamatoyahonten.jp/

お魚は昔から日本人にとって、とても親しみがあり身近で大切な食材です。
島国に住む私たちなら当然のこと、周りには大きな海がはてしなく広がっていますからね。

でも現代においては、そんなお魚の中にもとても高級で、親しみどころかお目にかかるのさえも珍しい、超高級魚がいます。

なぜそんなに高価、高級魚になってしまったのかは様々ですが、その原因のほとんどが、とても美味しい魚なのに水揚げが少ないことが関わっています。

美味しいけどめったに獲れないのでほぼ売っていない、ほとんど売っていないのでめったに見られない、めったに見ることが出来ないので幻の魚になる、価格も跳ね上がる、ということなのです。

では、さっそくサラッと見ていきましょう。見るだけならタダですからね。

ケイジ(サケ)


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出典:http://www.kannys.com/sake/
ケイジとは「鮭の児(こ)」と書いて「鮭児(ケイジ)」と読みます。
まだオスかメスか判断もつけられない子供の鮭で、回遊中にたまたま秋の鮭の漁猟と一緒に獲れるものです。

普通のサケを1万匹獲ったら、その中に1〜2匹しか獲れない程で「幻のサケ」といわれている、入手がとても難しい超レアなお魚です。

普通の鮭の脂身が体の2〜15%程度に対して、鮭児は20〜30%の脂身を含んでいて、まさに全身トロ状態。頭を打ち抜かれるほどの旨さです。

一匹丸々だと、なんと10万円を超える価格で出回っています。

クエ(アラ)


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出典:http://www.ginchiro.jp/shiki/
クエは「九絵」と書く、スズキ目ハタ科という仲間に属している体長1mを超すようなものもいる大型のお魚です。体に絵のような模様があることから命名されました。
九州では「アラ」と呼ばれ、アラ鍋は高級料理として提供されていて、普通のアラ鍋(魚のアラ=粗(あら)魚の下ろし身を取ったあとに残る頭部、骨、エラ、ヒレやそれらに付着した肉の鍋)とは全く別のものです。
また同じハタ科で「アラ」という正式名称の魚もいてこんがらがってしまうのですが、こちらは別物の魚です。

最近では養殖のクエが多くなりましたが、長崎県などで獲れる天然物は非常に美味しいです。
しかしとても希少で量が少なく「海の宝物」と呼ばれる幻の魚で、1キロあたり1万円近い価格で販売されています。

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マツカワ(カレイ)


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出典:http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/
マツカワとは、魚のカレイ(鰈)の中でも最高級に美味しいと言われていて、「王鰈(おうちょう)」ヒラメの王様、というニックネームがついているほど。

カレイには「ホシガレイ」という超高級種のカレイがいます。こちらは全てのヒラメ・カレイの中でも最高級とされていて、まためったに獲れないことから「海のダイヤモンド」と呼ばれる貴重価値なのですが、それをも上回ると言われることもあるのがこの「マツカワ」。

その身は肉厚で、甘実のある脂が味ほどよくのって、コリコリとしまりがよい食感が何とも言えないと言われています。
刺身、寿司にして最高、煮付けやムニエル、フライにしても素晴らしい味が楽しめます。
一時期は絶滅の危機まであったマツカワですが、関係者の必死の努力で徐々に獲れる量も増えています。最近では私たちにも手が届くようになりつつあります。

シロアマダイ(シラカワ)


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出典:http://www.zukan-bouz.com/
アマダイとはスズキ目キツネアマダイ科という仲間に属している魚で、名前に「タイ」とは付きますが正式には「タイ」ではありません。
正式な「タイ」はスズキ目タイ科に属する仲間のみが名乗っていいことになっています。
そんなアマダイですが、その中でもこのシロアマダイの国産天然ものは本当に量が少なく、幻の魚と言われています。
通常でも1kg1万円以上の価格で売られています。

その身は白く柔らかく、ただ塩焼きにしただけでも絶品の美味しさです。

まとめ


見ることすら珍しいお魚たちですが、最近では養殖もさかんに行われ、幻の魚でも養殖ができるようになってきました。
味も安全も以前より非常に改善されて、天然物に近づける努力も関係者の方々により日々行われています。

天然物の美味しさも素晴らしいですが、幻の魚が私たちの口に入るということもまた、素晴らしいことです。
これらの幻の魚、見かけたら是非いただいてみてはいかがでしょうか?

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2017年01月07日

魚の王様「鯛」 あやかりタイはタイではない? タイは性転換する?タイの中のタイ マダイやチダイ、キダイなどタイのお話

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出典:http://www.shichiho.co.jp/

数あるお魚の種類の中で、一番おめでたい魚と言えば何を連想しますか?
そうですよね、おめでタイ。タイ(鯛)を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?
あの赤くて立派な姿から、またその名前から、結婚式やお祝い事などのおめでたい席には欠かせないお魚です。

特にその体の色「赤」は日本人にとって特別なおめでたい色として扱われてきました。お祝い事に使う「紅白」や、還暦のちゃんちゃんこ、少し前には祝日に玄関先に飾られていた日の丸など。
もはやおめでたい事しかあてはまらないタイですが、少し前は結婚式には絶対に欠かしてはならないとまで言われていました。

日本では「魚の王様」とまで言われるタイですが、海外でタイをここまであがめている国は他には無いようです。こんなに特別扱いされるのは、やはり日本人の「色」や「名前」に対するこだわりでしょう。
あの七福神の恵比寿様がかかえているのもタイですし、相撲で優勝した時にも立派なタイは欠かせません。
また、あまりにもおめでたい魚なので、タイでもないのに「〜タイ」という名前が付いている「あやかりタイ」と言われている魚も数多くいます。

タイというのは「スズキ目タイ科」に属する魚のことを指しますので、それ以外は正確にはタイとは言いません。
日本国内にはマダイ、チダイ、キダイ、ヘダイ、クロダイなどがタイ科で10数種類しかいません。
それに比べて正式な魚の日本名(標準和名といいます)で「〜タイ」と付くタイ科以外の魚は300種類以上ありイシダイ、アマダイ、エボダイ、アコウダイ、イトヨリダイ、キンメダイなどは正確にはタイではありません。
もちろん十分美味しい魚もたくさんいますけどね。

ちなみにマキダイはもはや魚ではありませんが、あやかりタイの仲間だと思いますね。。
それではタイをサラッと紹介していきます。

タイの種類


■マダイ
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

大きいものは体長1mくらいになります。普通にタイといえばこのマダイを指すことが多いですね。
「真鯛」と書きますが、「真(ま)○○」と呼ばれる魚はその魚種を代表する、という意味を込めて名付けられている事が多く「真サバ」「真ダコ」「真イカ」などもそれに由来します。
正にタイの中のタイ、というマダイ。魚の王様です。
目の上にアイシャドーのような青い筋があって、尾ビレの先が黒いのが特徴です。

高級魚として扱われていて、特に国産では兵庫県明石海峡で獲れる「明石鯛(アカシダイ)」や、徳島県鳴門海峡の「鳴門鯛(ナルトダイ)」などは超高級タイとして有名です。
その味は絶品で、特に刺身はとても美味しく皮も美味しいことから、あえて皮を残してさばく「松皮造り」はタイならではの食べ方です。
もちろん、お寿司もふんわり甘く素晴らしい美味しさです。塩焼きや炊き込み飯も大人気のレシピです。

■チダイ
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

マダイほどは大きくなりませんが、マダイに良く似た赤いタイです。見分け方はエラのふちが赤黒く血の色のようなスジになっていることと、尾ビレの先が黒くなっていないところです。オスは大きくなるとおデコが前に出て、デコっぱちになるのですぐに見分けが付きます。
日本中で獲れるのでマダイよりもお安くいただけます。

10cmほどの小さなタイのことを「カスゴ(春日子)」と呼びますが、魚屋さんではマダイのカスゴを「マコ」、このチダイのカスゴを「チコ」と呼び、特にチコはマコよりも高価で取引されることがあります。

夏に旬を迎えるチダイは、そのサイズから色々なレシピがあります。
刺身や松皮造りはもちろんですが、煮物や吸い物、フライやてんぷら、から揚げなど食べやすいサイズの料理に多く使われます。
カスゴを3枚におろして片身を1貫、1匹から2貫のお寿司を握る食べ方もあるようです。

■キダイ
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

キダイはチダイよりさらに小さく、大きくても体長30cmほどのサイズです。
体の色は赤黄色でやや丸みがあり、尾ビレが小さめなのが特徴です。
市場や釣り人などには「レンコダイ」と呼ばれています。

チダイよりさらにお安くお手軽な価格ですが、関東ではあまり流通しておらず、西日本でよくみられるタイです。
塩焼きが基本的な料理ですが、丸干しや姿煮でも美味しくいただけます。

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■クロダイ(チヌ)
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

体長30cm前後のものが多く、時には70cmを越す大物もいて釣り人に人気があります。
体は銀色に光る灰色で、全体的に黒っぽく見えるところからクロダイと呼ばれます。
関西ではチヌ(大阪湾の呼び名)と呼ばれ、食用で人気のあるタイです。

■ヘダイ(シロダイ)
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

ヘダイは体長は40cm前後で、ほぼ丸に近い楕円形の体型をしています。
キレイな銀色の体に黄色いドットが並ぶ、全体的に白っぽく見えるタイなので「シロダイ」とも呼ばれます。
口元が「へ」の字に見えることからヘダイと呼ばれているといわれています。
お安く手に入り、キレイで味も良いことから人気のあるタイです。


まとめ



実はタイ科の魚は性転換をする事が結構昔から知られています。
カンタンに説明すると、成長にしたがって赤い色のタイはメスからオスへ、クロダイなどの黒っぽい色のタイはオスからメスに性転換します。
不思議ですねー。

おめでたくて、美味しくて、ちょっと不思議なタイ。
食べられる機会があったら、どんな種類のタイなのかとか、ここでの話を思い出していただいてみてくださいね。


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2016年12月25日

タラバガニにズワイガニ、毛ガニなどいろいろカニの種類と旬、美味しい料理をご紹介 カニのお話

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出典:http://item.rakuten.co.jp/

冬の寒さも本格的になってくると、断然美味しくなるのがカニです。
カニは海の近くの陸地や、川辺に住んでいる小さなカニから、海の奥深くに住んでいるドでかいカニなど、たくさんの種類がいます。
世界中で約7,000種類〜8,000種類とも言われるほど種類が多いのですが、あれ?1,000種類の差は何で?

実はカニにカウントされる生き物は「十脚目カニ下目(じっきゃくもくかにかもく)」という種類に属するカニと「十脚目ヤドカリ下目(じっきゃくもくやどかりかもく)」というヤドカリの一部をカニとして数えるか数えないかで違ってくるのです。

このヤドカリ下目にはもちろんヤドカリがいますが、これはカニとは言えないですよね。タラバガニやヤシガニはこのヤドカリ下目に属しています。これはどう見てもカニですね。カニって名乗っちゃってますしね。
そんな見かけや名前、それを扱う販売上の都合などによる数え方の違いからきています。
はじめに冬が旬のカニと言いましたが、これだけ種類が多いカニですから、全てが冬の時期が旬とはいえません。すみません。
私たちがよく口にする、ズワイガニ、タラバガニなどが冬に旬を迎えるのでそう書きました。また、カニが冬に美味しいと言われるのには理由があります。
それは漁期、つまりカニを獲る漁の時期と関係があります。

最近では天然の魚全てが乱獲や環境変化などで獲れる量が減ってきています。
過去に無計画で魚をじゃんじゃん獲ってきたツケが回って来ているのです。
このままでは天然の魚がいなくなってしまう、ということから日本ではそれぞれの魚の漁期を決めて、漁師さんたちはそれを守り、自然の魚を保護しています。

カニについても、ズワイガニやタラバガニは冬の期間限定で漁が出来るので、獲れたてのカニを美味しくいただけるのは冬の時期、ということも関係しています。

それでは、そんなカニさんたちの紹介をサラッと。

おもなカニの紹介


■ズワイガニ
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出典:http://amccrh.com/
コウラの長さは12〜14cm、足を広げると30cm以上になります。
漁期は地方によっても違いますが、日本海側では秋から春にかけて。

福井県で獲れたズワイガニは「越前ガニ(えちぜんがに)」と呼ばれ、京都府から島根県までの山陰地方の日本海で獲れたズワイガニは「松葉ガニ(マツバガニ)」と呼ばれ、どちらもブランドガニになっています。

(※ズワイガニのブランドガニについては>>記事「松葉ガニ、越前ガニ、ズワイガニってどう違うの?」もどうぞ)
(※記事の最後にもリンクしておきますので、読み進んでいただける方は最後にどうぞ)



これらのブランドガニや国産のカニは別格の美味しさで、繊細で甘く濃厚なカニ本来の味を楽しめます。
お刺身やお寿司でも、さっと茹でてもとても美味しく、濃厚なカニミソもたっぷりいただけます。

また輸入物のロシアやアラスカ産の冷凍ズワイガニも茹でていただくことで十分美味しくいただけます。

ズワイガニにとても良く似たカニで紅ズワイガニ(べにずわいがに)というカニがいます。その名前の通り、茹でていなくても体が赤く、ズワイガニより一回り小さなそっくりさんで、比較して呼ばれる時は紅ズワイに対してズワイガニを本ズワイと呼びます。
大量に獲れるカニで価格もとても安く、その味は本ズワイに比べるとやはり劣ってしまいますが、よく茹でたりお鍋で美味しくいただけます。

■タラバガニ
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出典:http://akashiosakana.sharepoint.com/
コウラは20〜25cmにもなる大きなカニです。
記事に書いたようにヤドカリの仲間に分類されています。
体全体がトゲトゲにおおわれていて、見た目の足がチョキチョキハサミも入れて8本に見えるのが特徴ですが、本当は10本の足があり2本はコウラに隠れています。

国内で食べられるタラバガニの殆どはロシアなどの輸入品です。日本で漁獲できるのは北海道だけだと言われています。ですので旬は冬と春と言われています。

太い足にはたっぷりの身がつまっていて、プリプリとした食べごたえある食感を楽しめます。茹でても美味しいですが、大味感があるので焼きガニがおすすめ。
カニミソはほとんど無いので、まるまる1匹より足を切って売っているもののほうが良いかも。
価格はズワイガニよりもお高い高級ガニです。
タラバガニにも、良く似ているカニで「アブラガニ」というカニがいます。タラバガニにそっくりなのですが、輸入物の上味も落ちるので、お値段もお安く入手できます。
そのためタラバガニと言って売られてしまうこともあり偽装事件になることも。
その見分け方は、コウラの中心のふくらみにトゲが6本あるのがタラバガニで、4本なのがアブラガニと言われていますが、全てのカニに当てはまらないとも言われていて見分けは困難です。

ちなみに昔流行った小林多喜二の「蟹工船」はタラバガニ漁のお話です。

■ケガニ(毛がに)
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出典:http://www.kitanogurume.com/
コウラは10〜15cmほどの丸いずんぐり体系で、やわらかいコウラ全体にびっちり毛が生えている事から毛ガニという名前がつきまそのした。
もちろん英語でも「Hair crab」。
ケガニは場所によって一年中交代で漁期があるので、新鮮なケガニを入手する事が出来ますが、身も脂も充実するのは冬場のケガニです。

またケガニの美味さは身ばかりではなくそのミソ。たっぷり入ったカニミソはカニの中でも一番美味しいとされています。
美味しくいただくには茹でたり蒸したりするのが最高です。

ケガニも高級品とされ北海道の朝市などでは高値で売られていますが、通販サイトも含めて値段や品質はさまざま。良く吟味するとお得な買い物も出来そうですよ。

また、ケガニにもそっくりさんがいます。それはクリガニとトゲクリガニ。ケガニより味が落ちますが、ケガニと同じような食べ方で十分楽しめます。
ただし価格は安いのでケガニとして売られていたら要注意です。

クリガニの特徴はコウラが丸ではなく五角形に近く、チョキチョキハサミの先が黒くなっています。ケガニはメスを食べることが出来ませんが、クリガニはOKなのでクリガニとした価格でいただければありがたいカニです。

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■ガザミ(ワタリガニ)
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出典:http://shlakers.hamazo.tv/
ガザミというとピンとこないかもしれませんが、一般的にはワタリガニと呼ばれるカニです。
コウラは10〜15cmほどですが特徴は大きく長いハサミと、一番後ろのオールのような足。
この足で水中を泳ぐことが出来ます。

旬は冬から春にかけてで、生よりも茹でたり炒めると美味しいです。
パスタなどと炒めたら、それはもう絶品。
カニミソや内子(体内に卵を持った状態)は甘くて濃厚で評価も高いです。

■タカアシガニ
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出典:http://www.seaparadise.co.jp/
超巨大なカニ。コウラは最大40cm、足を広げると4m、20kg近くの重量になるものもいます。
日本の海でしか獲れないと思われていましたが、台湾などでも獲れることが分かりました。
とにかくデカくて目立ちますが、その味は水っぽく大味で価格も安く仕入れることが出来るため、まれに食べる事はありますがめったに口にする機会は無いですね。

見た目とはウラハラに性格はおとなしく飼育もし易いため、水族館でよく見かけます。

■ハナサキガニ
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出典:http://www.kani-tsuhan10.com/
花咲ガニと書きます。コウラは15〜20cmくらいになり、前身にトゲトゲがある独特のフォルム。
これどうやって食べるの?というくらい危険な感じがするカニですが、茹でるとあざやかな赤色になり、まるで花が咲いたようになります。
北海道で有名な「鉄砲汁(てっぽうじる)」はこのハナサキガニの足をぶつ切りにして味噌汁の具にした北海道根室の郷土料理です。
旬は夏から秋にかけて。
このカニもタラバガニの仲間のヤドカリ一族で、足は8本ですね。


■チュウゴクモクズガニ(シャンハイガニ)
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出典:http://www.zukan-bouz.com/
コウラは10cmくらいの比較的小さなカニです。中国の長江の周りの河川にすんでいる、海ではなく川でとれるカニです。
もちろん中国からの輸入カニで、最近は養殖ものが多く国内に流通しています。
旬は秋ごろで、何と言っても内子(体内の卵)は絶品と言われています。

まとめ


色々なカニがいますね。それぞれの持ち味も違い、旬もさまざまでした。
刺身やお寿司でおいしいカニや、焼いて絶品、茹でて美味、内子が最高だったり、それぞれの美味しい料理の仕方で食べられると楽しいですね。

茹でて・・
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出典:http://item.rakuten.co.jp/

焼いて・・
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出典:https://kani-ichiba.net/

通販でも手軽に買えるようになったカニにですが、本当は獲れたてを現地で食べるのが一番美味しいです。その味は別格で、旬の冬には採れたてのカニを出す現地の旅館は予約で一杯になります。
一度食べてみるとカニへの思いが変わりますよ。是非ご賞味を。
>>記事リンク:「松葉ガニ、越前ガニ、ズワイガニってどう違うの?」

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2016年12月11日

甘エビはニューハーフが美味しい?ブラックタイガーはお高い?高級クルマエビやイセエビ、絶品のガスエビなど、旬や特徴などエビの色々ご紹介

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出典:http://www.toba.gr.jp/spot/2250/

お祝いの席で出る豪華なイセエビ、グラタンやピラフに入っている小さなエビ、お寿司にのっている美味しいエビの刺身などなど。
エビ料理は私たちの食に欠かせない食材となっています。

ところでみなさんエビは何種類くらい知っていますか?
普通の方だと、よく食べている甘エビやブラックタイガー、クルマエビや伊勢エビ、といったところでしょうか。
実はエビに分類される種類は、世界で約3,000種といわれています。
そもそもエビは十脚目(エビ目)という種類に分類されていて、そこからカニとヤドカリの種類を除いた全てを「エビ」呼びます。なのでザリガニもエビ、という事になります。
実際、食べますしね。

日本語で言う「えび」は昔ブドウのことを指しました。
ですので「葡萄色(ぶどういろ)」と書いて「えびいろ」とも読みます。
このブドウに色が似ていることからエビと呼ばれるようになったそうです。
漢字の「海老」や「蛯」は、曲がった腰と長いヒゲを老人に例えて当てた漢字です。
英語での呼び方は、エビのサイズによって分けられていて、イセエビくらいのサイズを 「lobster(ロブスター)」、クルマエビくらいを 「prawn(プローン)」、小さなエビを「shrimp(シュリンプ)」と呼んでいます。

その中でも日本人がよく食べているエビは約50種類ほどと、かなりの種類のエビが食べられています。
それもそのはず、日本人が1人あたり食べるエビの量は世界1で、1年間で約3kg、エビフライにすると約70本は食べていることになります。
あれ?もっと食べてる感じがするなあ。

甘エビはニューハーフが美味しい?



お寿司やさんでよく食べる甘エビには面白い話があります。
甘エビを含むタラバエビ属という仲間のエビは性転換をします。
生まれたとき、甘エビはオスでもメスでもありません。性別が無いのです。
そして4歳になるとオスになります。
オスとしてメスと交尾を行い、5歳からメスに変わり始め、その後メスとして生きることになります。
甘エビの寿命、約10年の間に3回ほど産卵します。

この5歳からメスに変わり始める間の間性(かんせい)というオスとメスの間、つまりニューハーフの時期の甘エビが食通の方々から絶品の美味しさと言われています。
一年間でこの間性の時期は6〜9月頃。この頃の甘エビの2割ほどにこの間性の甘エビが含まれるそうです。
その見分け方は前足の先が2つに分かれているのがオス、1本になっているのがメスで、その中間となっているのが間性エビだそうです。判別は難しそうですがちょっと気にして見てみるのも面白いかもしれませんね。

エビのご紹介


そんな甘エビも含めて、美味しい面白い話もおりまぜながら、エビさんたちのご紹介をサラッと。

■ ホッコクアカエビ(甘エビ)
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出典:https://ja.wikipedia.org/

ニューハーフでおなじみの(?)甘エビは本名「ホッコクアカエビ」といいます。
マツコ・デラックスの本名が松井貴博(まつい たかひろ)のように・・・はさておき、
体長12cmほどのピンク色のエビ。お寿司や刺身が絶品です。味噌汁や天ぷらもGOOD。
旬は冬の1〜2月ですが先に書いたように間性の時期を考えると9〜2月がオススメです。

■ クルマエビ
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出典:http://www.arrownet.co.jp/ebi/

体長15cmほどで、うす茶色の体に黒い縞模様があるのが特徴。
10cm以下のクルマエビは「さいまき(細巻)」と呼ばれたりします。
クルマエビは全てのエビの中で一番美味しいとされています。
その理由はアミノ酸グリシンという旨味成分が他のエビに比べてずば抜けて多いからだという事です。

■ イセエビ
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出典:https://kotobank.jp/

体長20 - 30cmほどで、40cmになるものもいる大型エビ。重さも1kg近くになるものもいます。
その赤色のデカい体に多くのトゲ、丈夫なカラ、長い触角、ガッチリした足、その姿はまさにエビの王様。
イセエビという名前の由来は、伊勢湾でたくさん獲れたから、磯に多く見かけたことから「イソエビ」がイセエビになった、ヨロイのカブトに似た頭と太くて長い触角を振りまわしている姿が「威勢がいい」エビ→イセエビとなった、など諸説あります。
そんな武道の象徴とされるイセエビはその雄姿や赤色の縁起のよさ、30年という長寿から結婚式やお正月などのお祝いなどの席にはかかせない縁起物として高い値段で流通している高級エビです。
ダシやミゾなどの味はバツグンですが、刺身となるとクルマエビにはかなわないかな、というのが個人的な意見です。

■ ボタンエビ
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

体長20cmほどで、赤オレンジ色の体に赤いはん点があり、これが牡丹(ぼたん)の花のように見えることがボタンエビの名前の由来になったといわれています。
頭の部分がデカく、お腹がスケルトンになっているのが特徴。
その身の味は、ねっとりとした感触で実に甘く濃厚で、とっても美味しいです。
こちらも高級なエビで、一度は味わってみたい味ですね。
ちなみにこのボタンエビもタラバエビ属なので、オスからメスに性転換するニューハーフタイプ(?)です。
なので大型のボタンエビは全てメスなのです。

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■ ウシエビ(ブラックタイガー)
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出典:http://www.fish-food.co.jp/

体長10-20cmほどのクルマエビの仲間で、灰色の体にぼやっと黒いしま模様のある、スーパーでよく見るエビです。
実はクルマエビ科の中で最大の大きさになるエビで、天然ものは30cm以上になります。
スーパーで売られているエビは養殖ものがほとんどで、適度な大きさにそろえたものが数匹セットで売られています。
天然のウシエビは大きくなると体の灰色も黒く濃くなり、しま模様も黄色くはっきりしたシマシマになることからブラックタイガーと呼ばれるようになったそうです。
その名前が、養殖物の灰色の、はっきりしないしま模様のウシエビにも当てられたわけです。まあウシエビよりもブラックタイガーの方がなんか美味しそうですしね。

あたたかい海に住んでいるので日本ではあまり獲れず、日本で流通するものはほとんど輸入養殖物なので、安い値段でクルマエビの代役として普及しました。
しかし海外の養殖地でウイルス病が流行ったことで生産量が落ちたり、円安で輸入の値段が上がったりして、一時期は値段が上がってしまい、安いエビはバナメイエビにとって代わられました。
ただし最近は、また値段も安定して私たちでも手が届く価格になりつつあります。


■ バナメイエビ
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出典:https://www.alibaba.com/

体長10cmほどで、ブラックタイガーに比べて病気に強く、安く提供できることから養殖エビの対象をブラックタイガーからこのバナエイエビに変える海外の業者が多くなり、さらには20度以上のあたたかい海にしか住めないエビのため、エルニーニョ現象が続く現在では生産量がピークになり、ついにはブラックタイガーを上回る生産量になったことで日本にも多く流通するようになりました。

ブラックタイガーのように、茹でると赤くならないため地味なイメージはぬぐい切れませんが、甘みもありすっきりした味です。


■ セミエビ(科)

体長は数cm−50cmと色々な種類がいます。
面白いエビなので取り上げました。
上からベタっとつぶしたような姿が特徴の変わったエビで「うちわ」や「ぞうり」などと呼ばれるエビがいます。英語でも"Slipper lobster"(スリッパロブスター)と言われるほど。
漁獲量も少なく、種類によっては産地で高級エビとして重宝されています。
・ウチワエビ
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出典:http://www.pref.nagasaki.jp/
・ゾウリエビ
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出典:https://www.amazon.co.jp/
・セミエビ
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出典:http://www.e-uonet.com/detail/sm/post_18.html

■ ザコエビ(ガサエビ・ガスエビ)
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

最後にちょっと気になるエビをご紹介。
体長10-15cmほどでの日本海側で獲れるクロザコエビ、トゲザコエビなどを地元ではガザエビ、ガスエビなどと呼んでいます。
地元で消費されることが多く、関東地方や太平洋側にお住いの方には馴染みがないかもしれませんが、広く日本海で獲れる代表的なエビです。
これが実に美味しい。ちょっと食べたことのない食感と旨みです。
新鮮であればあるほど、お寿司やお刺身、味噌汁も本当に美味しいお味です。
関東地方でも地元特産のお店でいただけることがありますので、ぜひ一度ご賞味を。

まとめ


いかがでしたでしょうか。
エビという生き物は、とてもさまざまで、ユニークで、とても美味しいことがお分かりいただけましたでしょうか。
最後にご紹介したガザエビのように産地周辺でとても愛され、美味しくいただけるエビもまだまだたくさんいます。
お寿司、お刺身、塩焼き、味噌汁、天ぷら、フライなど調理方法も様々なバリエーションで、持ち味を生かした種類のエビならさらに美味しいこと間違いなし。
ぜひご賞味を。

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2016年11月28日

イクラは作れる!超お得な手作りイクラ、幾らでも食べられるオイシイ作り方

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出典:https://cafy.jp/

師走も近づいてくると、お正月の準備に欠かせないのがお魚料理ではないでしょうか?
お肉も良いけど、日本人としてはやはりお魚、魚卵などを思いつきますね。
おせち料理ではタイやブリ、エビなどのお魚、カマボコやだて巻きもお魚のすり身から出来ています。
魚卵も欠かせません。数の子やタラコ、イクラやスジコ(筋子)。

数の子はニシンの卵を塩付けにしたものです。
タラコはそのままタラの卵を卵巣ごと塩漬けにしたものですね。
イクラはシャケ(鮭)の卵です。スジコは、、
ん?やっぱりシャケ(鮭)の卵です。

実は子供から大人まで大人気のイクラは、このスジコから作られています。
なんて大げさに言いましたが、これはほとんどの皆さんがご存知ですよね。
イクラを見ればだいたい想像もつきますしね。

でも、実際にイクラはご家庭でもカンタンに作れることはご存知ですか?
あ、それも知っている?それは失礼しました。

それでは作ったことがある方へのおさらいと、作ったことがない方へのご説明をかねてカンタン、イクラの作り方をサラッと。

イクラは手作りのほうが良い?



イクラはスジコから作ります。
スーパー、百貨店や通販で売っているイクラももちろんスジコから作られています。
でも売っているイクラは少しお高い高級品のイメージがありますね。
一方スジコはそんなに高級感は無いのでは?
それはスジコからイクラを作る加工料金が上乗せされているからです。
それはそうですよね。大体お値段は同じ量で倍くらい違います。

それなら自分で作ってしまえ!というのがこの記事の主旨です。
だって、同じ金額で倍の量のイクラが食べられるんですよ。
たっぷりのイクラを遠慮なくパクつくのはたまりませんよね。

また売っているイクラは色々な業者さんで作っているので味もさまざま。
自分好みの味のイクラをたっぷりほうばれる自作イクラはオススメです。

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イクラは作りはカンタン



スジコからイクラを作るのはとてもカンタンです。
スジコを買ってきて、ばらして、味を付けるだけ。
ちょっとしたコツで絶品のイクラが出来上がります。

サラッとご説明します。

1)まずはスジコを買ってきます

このとき必ず「生筋子」と表示されているものを選んでください。これすごく大事。
ただ「筋子」と書いてあるものや「醤油漬け」「塩漬け」と表示されているものはスジコをそのまま味漬けしているものなので避けてください。

私も初めてイクラを作った時「筋子」と書いてある醤油漬けのスジコで作ってしまい、大変な味になってしまいました。。

また鮮度が良い、成熟度がちょうど良いスジコが美味しいと言われています。
色はオレンジ色からうすい赤色で、粒が丸く綺麗に並んでいるものがGOODです。
黒赤色のものや、粒の並びが悪いもの、粒が大きいのに値段が安いものはイクラにしたときの味や食感があまりよくありません。
熟しすぎたスジコからできたイクラは「ピンポン玉」と言われ、本当に跳ねるほど皮が硬く噛むのに大変なほど。
また若すぎるイクラはべちょっとなりばらすのも大変。食感も悪いです。
色と粒立ちの良いものを選びましょう。
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出典:http://www.kameo.co.jp/

2)お湯をわかしてスジコを漬けます

スジコはサケの卵巣にはいったままの卵で膜がはっている状態なのでお湯でバラします。
4〜50度くらいのお湯をわかしボールに入れ、その中にスジコを入れます。
少々温度が高くてスジコが白くなってしまっても大丈夫です。

3)スジコをほぐしてイクラにします

5分ほどたつと皮がちじんできますので、手でやさしくほぐしてください。
やけどには十分注意してくださいね。
この時、目の粗いプラスチックの網や、バトミントンのラケットを使ってほぐすなどの方法もあります。とにかく粒がこわれないように、優しく優しくほぐしていきます。

ゴハンをとぐ時のように、ざるを使うなどでお湯を取替え、3度ほどほぐしていくと濁ったお湯が透明になってきます。
一粒ずつがキレイになるようにしていくと、イクラになった時にすっきり食べられます。お湯に大さじ1ほどの塩を入れると濁りが少なくなります。

できあがったイクラは水洗いしてざるに上げ、30分ほど置いておきます。

4)漬けだれを作ります

水切りの為イクラを置いておく間に漬けだれを作ります。
ここで好みの味付けにしますが、これは何回か作ってみて自分好みの味を探しましょう。
下の調味料をなべに入れ沸騰させてから冷ましてたれを作ります。
1や2などの数字は比率です。スジコ1腹(2〜300g)だと1は大さじ1、2は大さじ2くらいでお試しください。

■定番の醤油漬けのお味なら
・お酒1:みりん1で沸騰させ、醤油1を入れ冷まします

■ダシを効かせた醤油味なら
・お酒2:みりん2で沸騰させ、醤油1とめんつゆ1(白だしもOK)を入れ冷まします

■すこし甘めの醤油味なら
・お酒2:みりん2で沸騰させ、醤油2と水1を入れ冷まします

■すっきり味なら
・なべは使わず、水切りしたイクラにイクラ100gにつき3gの砂糖を混ぜ、醤油のみでイクラ100gにつき20gをたれにします。

■醤油漬けではなく、塩漬け味なら
・お酒2:だし汁2:みりん1で沸騰させ、塩1を入れよくかき混ぜて冷やします。

お好み味のたれを作り、冷まして漬けだれにします。
甘めの味にしたい時はみりんを多くし、プリプリの食感にしたい時はお酒を多くします。
たれの量の目安はイクラがちょうど隠れる程度でOKです。

5)漬け込んで完成!

タッパーに水が切れたイクラを入れ、冷やしたたれを流し込みます。
その状態で冷蔵庫に入れて半日たつと出来上がりです。
1日たった状態で食べるのがベストです。
冷蔵庫で5日以内にお召し上がりください。

まとめ



いかがですか?手作りイクラといってもスジコをばらしてたれに漬けるだけです。
売っているものをそのまま買っていただくのも良いですが、自分好みの味のイクラを、あつあつゴハンにたっぷりかけていただく、ちょっと贅沢な感覚はクセになりますよ。

とてもオススメです。お試しあれ。

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posted by JOHN at 00:56 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月03日

冬魚代表フグ、その種類は?毒があっても食べたい絶品料理、なぜ河豚と書く?フグの話

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出典:https://ja.wikipedia.org/

秋もだんだんと深まってくると、美味しい魚がどんどん登場しますね。
これは冬を中心に旬を迎える魚が多いからなのですが、特に絶品の美味しさになる「フグ」。
「フグ」といえばあのプクッと膨らむ姿や、毒をもっているらしい、ということを連想されるのではないでしょうか。
それとも刺身の王様ふぐ刺し、鍋の王様ふぐちりなどの絶品高級料理の美味しさでしょうか。

そんな美味しく不思議な「フグ」についてサラッと解説します。

フグについて


フグは漢字で川のブタ「河豚」と書きます。これは中国語でも同様に書き、そこから由来しています。
海で獲れる魚なのになぜ「河(川)」なのかというと、昔中国の揚子江や黄河などの河川にでよく獲れた「メフグ」というフグを食べるのが普通だったからということです。

「豚(ブタ)」はというと、釣り上げた時にフグは豚のように体をプクッと膨らませることや、「ブーブー」という鳴き声のような音を立てることから来ているという説が一般的です。

「鰒(フグ)」という漢字も使われますが、これを「アワビ」と読むこともあります。アワビは「鮑」の漢字の方がよく使われますね。紛らわしいから「河豚」をよく使うようになったという所でしょうか。

そんな名前がついたゆえんでもあるプクッと膨らむあの姿。
英語でも同じく「pufferfish(ふくらむ魚)」と呼ばれていて、ストレスや危険を感じた時に、敵を驚かせたり大きく見せることで身を守るため、特殊な胃に空気や水を吸い込んで体を2〜4倍以上に膨らます習性があります。
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出典:http://animals.nationalgeographic.com/

フグには猛毒がある


フグは350を超す、とてもたくさんの種類が確認されています。カワハギやマンボウも実は「フグ目」という種類に属していますが、通常は「フグ目フグ科」に分けられる魚を「フグ」と呼んでいます。フグ科には120種類のフグがいるのですが、その多くのフグが体に「テトロドトキシン」という毒を持っています。

この毒は猛毒で、食べてしまい中毒になり放っておくと大変なことになります。

口や舌端の軽いシビれ→歩行困難、頭痛や腹痛→運動麻痺、嘔吐、知覚麻痺、言語障害→全身麻痺、呼吸困難及→意識消失、呼吸停止

こんな症状になり、最後は死んでしまうこともあります。
フグに毒があるという事が世間に知られた現代でも、中毒事故になる事があります。
これは、趣味で行う釣りで釣り上げたフグを、知識なく自分で調理して食べてしまうことによる事故が多くの原因となっています。
間違っても釣ったフグは自分でさばいて食べたりしないでね。

でも、もちろん一般的に売られているフグやお店で食べるフグは安全で美味しくいただけます。
なぜ安心といえるのでしょうか?


フグはがっちり管理されている


それは、フグを売る人、料理する人には免許が必要だからです。

多くの種類があるフグは、毒を持っている部位も種類によって違うため、どこの部位が食べられて、どこの部位に毒があるかを分かっていないとさばくことも売ることもできません。そこで、免許制にしてその知識を学科試験で確認したり、実技試験で腕前をチェックし、合格した人だけが調理を行い販売することを許されます。

また、取り出した毒のある部位の処理についても、決められた場所にある、鍵のかかる金庫に入れ、冷凍した後に焼却処分するなどの決まりに従ってがっちり管理されています。

これだけ厳重に管理されているおかげで、私たちは美味しいフグをいただくことができるのです。

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毒も独特フグの紹介、食べられないフグも


それではどんなフグがいて、どのフグが美味しく、どこに毒があるのでしょうか。
数多い種類のフグから、いくつかの種類をサラッとご紹介します。

食べられるフグ

■マフグ
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出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

体長45cm前後のフグで、多くの量が出回っていることから比較的お安く手に入ります。
トゲが無いなめらかな体のフグであることから、地方では「ナメタ」とも呼ばれています。

毒は肝臓、卵巣、目、皮、腸にありますが、筋肉と精巣は無毒です。

■トラフグ
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

体長70cm前後の高級フグで、フグの横綱と呼ばれています。その味は絶品ですが、お値段も一流。特に天然もののトラフグの価格は、全ての魚の中でも一番と言われるほど。

毒は肝臓と卵巣にありますが、筋肉と皮、精巣を食べることができます。

■カラス
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出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長50cm前後の中型種で、トラフグに似ていますが黒い尻ビレで区別されます。
トラフグの代用として食べられていましたが、今ではトラフグに次ぐ高級フグとなってしまいました。

毒は肝臓、卵巣にありますが、筋肉、皮、精巣は無毒で食べることができます。

■シロサバフグ
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出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長30cm前後のフグで、フグの中では安く出回っています。
多少水っぽく、生での旨みが少ないため、から揚げや煮付けが向いています。

シロサバフグは全身毒が無い数少ないフグと言われていますが、念のため加食部の筋肉、皮、精巣を食べることをお勧めします。

■クロサバフグ
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出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

体長35cm前後のシロサバフグに似たフグで、こちらもお安く手に入ります。
やはり味の方は他のフグより落ちてしまいます。

こちらも無毒と言われていますが、猛毒を持ったクロサバフグが南シナ海で獲れたという報告もあるので、安心して食べられる筋肉、肝臓、皮、精巣、腸をお勧めします。

■コモンフグ
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出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長25cm前後の小さなフグ。比較的お安く手に入り味も良い事から、お勧めする人も多いです。

しかし毒の部位は多く肝臓、卵巣、精巣、皮膚、腸に毒があり、可食部は筋肉のみとされています。
また、岩手県の越喜来湾と釜石湾、宮城県雄勝湾で獲れたコモンフグは食べてはいけないと厚生労働省が発表しています。

■ゴマフグ
gomafugu.jpg
出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長45cm前後のフグで、背中にゴマ模様があるフグらしい姿のフグですね。
たまにまとまって獲れるフグですが、安定して出回らないので価格も不安定です。

毒は肝臓、卵巣、皮、腸にありますが、筋肉、精巣を食べることができます。
しかし石川県や福井県などで、毒のあるはずのゴマフグの卵巣をぬか漬けにして食べています。
この「河豚の卵巣の糠漬け」はなぜか毒が抜け、厚生労働省からも認可が下りているそうです。

■シマフグ
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

体長60cm前後になり、鮮やかな黒と白のしま模様と黄色いヒレのコントラストが美しいフグです。
お値段も比較的お安く、大きくて美味しくお勧めです。

毒は肝臓、卵巣、腸にありますが 筋肉、精巣、皮を食べることができます。

■ショウサイフグ
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出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長体長30cm前後の中型のフグ。日本中で獲れることから昔から親しまれ、安くて美味しい庶民的なフグ。レジャーで行う釣りの対象となるフグです。

毒は肝臓、卵巣、皮、腸などにありますが、 筋肉、精巣を食べることができます。

食べられないフグ

■ドクサバフグ
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出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

体長45cm前後の中型フグで、無毒と言われるシロサバフグやクロサバフグにとても似ているサバフグの仲間。

全身に強い毒をもっていて、食べられる部位がありません。他のサバフグに非常に似ていることから、よく食中毒の事故が発生していました。
以前は輸入の魚に混じっていましたが、最近は日本の周辺でも獲れてしまう、やっかいなフグです。

■ナシフグ
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出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長25cm前後の日本でも獲れるフグ。その味はトラフグに次ぐ美味しさと評判でしたが、輸入されたナシフグで食中毒事故が発生したため1993年、全国でトラフグの販売が中止されました。
今では一部の地域で獲れたナシフグは販売ができるようになりましたが、何の処理もしないそのままの魚の丸(マル)といわれる状態での販売は今だに禁止されています。

■コモンダマシ
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出典:http://www.fugu-kanagawa.jp/

体長20cm前後の小型フグで、コモンフグによく似ています。
しかし、筋肉が有毒なので、コモンフグの様に食べることができません。
さらに他の部位についての毒性がよく分かっておらず、食べてはいけないフグとして指定されました。

まとめ


いかがだったでしょうか。
あの有名な美食家の北大路魯山人(きたおおじろさんじん)をもってしても「フグ食わぬ非常識」(フグを食べない人は非常識な人だ)
「フグのうまさというものは実際絶対的のものだ。ふぐの代用になる美食はわたしの知るかぎりこの世の中にはない。」
まで言わせたほどの絶品、絶対の美味しさをほこるフグですが、同時に魯山人は「フグは食いたし命は惜しし」と言っています。

フグは絶対食べたいけど、毒で死ぬのはイヤだし悩む。。
という心の葛藤が見えますね。

縄文時代の遺跡からフグの骨が出てきたそうです。昔の人は現代ほど毒の部位など分かっていないでしょうから、何人もの犠牲者が出たでしょう。
それから時代が経つたびに、販売禁止になったり解禁になったりを続けました。
それでも、とりつかれたように食べたくなってしまう美味しさのフグは「魔性の魚」と言えるでしょう。

今ではフグの免許を持った専門家がきちんと処理をしてさばいた「身欠き(みがき)」という状態で売っているものを、安心して美味しく頂くことができます。

免許を持っていない方は、決して自分でさばいて食べるなんてことはしないでくださいね。
また、ご紹介した毒部位や加食部位は諸説ありますのでご注意を。

フグ料理としては、とても美味しい代表的なフグの刺身「ふぐ刺し」や鍋の「ふぐちり」をはじめ、ふぐ雑炊、ふぐの唐揚げ、白子ポン酢(フグの精巣)、ふぐのひれ酒などは、正に絶品の味です。

よく聞く「てっちり」は「ふぐちり」の事です。「てつ」は鉄砲の略で、フグの毒に「当たると死ぬ」=「鉄砲」から「鉄砲のなべ」=「てっちり」となったようです。
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出典:http://www.bob-an.com/

命をかけても食べたいほど美味しいフグ。
余裕があるときはトラフグを、普段はお安く食べられるご紹介したフグで冬の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか。

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posted by JOHN at 19:28 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月26日

カジキマグロはどんなマグロ?図鑑にのってないマグロ、実はカッコよくて美味しいカジキの話

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出典:http://recipe.rakuten.co.jp/

カジキマグロってお寿司屋さんにあまり置いて無いですよね。食べてみたいのに。
「カジキっていうマグロくださいー」なんて注文はしないでください。
カジキマグロはマグロではありません。見た目もぜんぜん違います。
また「カジキマグロ」という呼び名も正式な名前ではないので、図鑑には載っていません。
ではなぜカジキマグロと呼ばれたり、商品として売っているのでしょうか?
カジキマグロってどんな魚なの?今回はカジキマグロと呼ばれる「カジキ」をサラッと。

カジキという魚


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出典:http://aquatotto.com/

上の写真を見れば「あーこの魚ね」って分かる方も多いと思います。
カジキマグロの正体は、正式名「カジキ」と言う名前の魚です。
大きな魚で、体長4m以上になるカジキもいます。
ツノのような大きな剣が印象的ですね、かっこいい感じ。

「カジキ」の名前の由来は「舵木(かじき=船の舵(かじ)をとる為の硬い木の板)」をも突き通す鋭い剣のようなツノを持っているので、舵木通し(カジキドオシ)と呼ばれ、それを略して「カジキ」になったそうです。

その特徴の頭にある剣のような長いツノ?鼻?何これ?

これは「吻(ふん)」と呼ばれる部分が長く伸びた状態と言います。
「吻」と言うのは、「脊椎動物(せきついどうぶつ=背骨のある生き物)」では、目の下から口あたりまでの飛び出した部分を指します。

動物は色んな種類がありますので全部一緒には出来ないのですが、大体その眼の下から口あたりまでを「吻」と言い、人間なら「鼻」になります。
「接吻(せっぷん=キス)」は鼻を接することが由来ということになるのですね。

魚の「吻」は、ここに鼻はないので口やアゴが飛び出していることが多く、カジキの剣のような「吻」の部分は上アゴにあたります。

カジキはこの吻を振り回して、エサになる魚を気絶させてから食べています。
また敵に襲われた時にも有効で、大きなサメなどと戦うときにも使ったり、人間に釣り上げられそうになると、この吻で果敢に船に向かって襲いかかってくる時もあります。

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カジキの種類



カジキは世界中に10数種類ほど確認されていますが、日本近海で見られる代表的なカジキを紹介します。


■メカジキ
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出典:http://sailorsforthesea.jp/

カジキは「スズキ目カジキ亜目」という分類に属する魚で、メカジキ科とマカジキ科の2種類に分かれます。
メカジキ科に属するのはこの「メカジキ」だけで、その他は全て「マカジキ科」に属します。
メカジキはカジキの中で一番大きな種類で全長4m、体重300kgを超える成魚になります。
メカジキは脂の乗ったピンク色の白身で、煮付けやフライ、ムニエルなどで美味しくいただけます。バターとの相性がよく、バターソテーやステーキにするととても美味しいですよ。

■マカジキ
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出典:https://hachimenroppi.com/

水色のしま模様がきれいな、的全長3m、体重100kgを超える大きなカジキです。
マカジキの身は赤身で、マグロの赤身にとても似ていることから、カジキマグロと呼ばれるようになったと言われています。
カジキの中で最も美味しいと言われていて、新鮮なマカジキの身は朱色で柔らかく、お刺身は筋がほとんど無くさわやかで、美味しくいただけます。

■クロカジキ
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出典:http://www.japantuna.net/

マカジキによく似ていますが、成魚は全長2.5m、体重100kgほどとマカジキより一回り小さいものが多いのですが、時に記録級のドデかいクロカジキが釣り上げられたりします。

体の側面に水色のしま模様があり、釣り上げられると体の色が鮮やかな青色になるので英語で「Blue marlin(ブルーマーリン=青いカジキ)」と呼ばれています。
しかし、死んでしまうと黒色になってしまいます。日本名はそこから「クロカジキ」と付けられたようです。

■シロカジキ
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出典:http://shiawasenokatati.blog.shinobi.jp/

全長4.6m、体重750kgになるものもいる、最重量級の大型カジキです。

こちらの英名は「Black Marlin(ブラックマリン=黒いカジキ)」と呼ばれ、泳いでいる時は黒に近い濃い青色ですが、死んでしまうと白っぽい色になることから日本名は「シロカジキ」と呼ばれます。クロカジキと全く逆ですね。


スポーツフィッシングのあこがれ


スポーツフィッシングを趣味の釣りとすると、そのあこがれは船を走らせて、えさやルアーを引いて大型の魚をねらう釣りで「トローリング」と呼ばれるフィッシングです。

よくテレビで梅宮辰夫さんや松方弘樹さんが、船をしたててやっている、あの釣りです。
より大きな魚を釣ることを目的としていて、クロマグロやこのカジキを狙っています。
時にはバケモノ級のカジキが釣れることもあります。
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出典:http://www.big-game.jp/kaziki/k4/k4_2/index_1.html

クルーザーに乗って、数百キロの魚を何時間もかけて釣る楽しみは、釣り好きの人たちにとって代えがたい幸せがあるのでしょう。


まとめ


ゲームスポーツとしての釣りの対象でもあるカジキですが、その味も絶品でとても美味しくいただけます。
とくにオススメはメカジキをバターでソテーしたステーキ。これ絶品です。

釣りの対象としては豪華で贅沢な印象ですが、料理の素材としては庶民的でカンタン美味しいカジキ、実はデカくてツノっててカッコいい魚なんだよなー、と思い出していただきながら美味しく頂いてみてはいかがでしょうか。

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posted by JOHN at 00:18 | Comment(1) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月21日

スズキは鈴木さん一族と似て非なり、セイゴ、フッコ、シーバスと七変化のスズキのお話

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出典:http://zukan.com/

全国の鈴木さん、お待たせいたしました!?
という訳ではありませんが、お魚のスズキのお話です。

スズキはあまりなじみのない魚だと思われている方が多いかもしれません。
知っていても「スズキの洗い」という料理名は聞いたことがあるけど、くらいな。
特に関東にお住まいの方にはあまり縁のないお魚かもしれません。

でも実は、スズキはちょっと特別な魚です。
最初に言った全国の鈴木さん、という苗字の事もあながち外れている話ではないのです。

スズキというお魚のオモシろくて深い、ちょっとハナタカな、また意外と美味しくいただけるお話を、簡単にサラッとご紹介します。

スズキとは


スズキという魚の、生き物としての正式な分類は「スズキ目(もく)スズキ科スズキ属」のお魚です。
ちなみに私たち人間は「サル目ヒト科ヒト属」に分類されます。「サル目」は「霊長類(れいちょうるい)」とも呼ばれています。

ちなみに、ここの話と関係ありませんが霊長類から人間を除いた生き物を「サル」と呼ぶんだそうです。トリビアですが、、
(トリビア=「くだらないこと」「些細なこと」「つまらないこと」雑学ですかね、ヘー)

脱線しました。失礼しました。
何が言いたいかというと、スズキの「スズキ目(もく)」という分類が、すごいんです。
日本の苗字「鈴木」さんが、「佐藤」さんとどっちが多いか覇権を争っていますが、お魚界の「スズキ」さんは、圧倒的に他の「目(モク)」分類に勝利しています。
「スズキ目」のお魚は、なんと160科1,539属10,033種の魚を従える、お魚界はもちろん、人間を含む脊椎動物(せきついどうぶつ=背骨がある生き物的な)全体の中で最大、一番種類の多い分類なのです。
これは佐藤さんと戦うレベルではなく、圧倒的に種類が多い分類です。
水族館に行ってお魚の名前が書いてあるプレートを見ても分かるように、8割以上の魚に「スズキ目」と書かれているはずです。

そんな大一族の中、純粋な血筋の大親分的な代表魚「スズキ」は、意外と知られていないお魚になり下がっています。
その一番の原因は「美味しくない魚」と言われてしまうことにあるのかもしれません。
なぜ美味しくない、といわれてしまうのでしょう?

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本当は繊細な大親分「スズキ」


スズキという名前がこの魚についた由来は諸説あり、その中でも「ススギ」から来た(すすぎ洗いしたようなきれいな身に由来した)説や、「ススジ」から来た(すずしく清らかな身であることに由来した)説からあるように、その身は血合いがほとんどない白身で、身質はタイに似てとても柔らかく、あっさりしていて上品で繊細なお味です。
なのになぜ美味しいイメージが無いのでしょうか。
それはスズキが主に生息している場所が、工場の排水が流れ込んだり、生活排水が多い陸に近い海の沿岸が多いことから、その辺りで捕獲されるスズキに臭みがあり、その印象から「変なにおいがする」「美味しくない」と敬遠されることが多くなったためではないかと言われています。
またスズキは大型の魚に分類される肉食魚なので、小型魚が中型魚を食べ、中型魚を大型魚が食べるという食物連鎖によって、どんどん有害物質の濃度が高くなり、環境省の報告にも水質の悪い所で獲れたスズキは注意が必要、とのレッテルをはられてしまいました。

それだけ環境に繊細なスズキですが、もちろん良い環境で育ち、上手に釣り上げられ丁寧に扱われた鮮度のよいスズキは、有名な「スズキの洗い」はもちろん、刺身にするのも良し、昆布絞めやお寿司にたたき、揚げ物、炒め物、塩焼き、煮付や鍋など、色々な料理にとても美味しくいただけます。

スズキの洗い
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出典:http://www.enopo.jp/

色んな名前で呼ばれるスズキ


スズキはいわゆる出世魚、成長にともなって呼び名が変わるお魚です。正式名称ではなく、あくまでも愛称のような呼び名です。
魚は俗称と言って地方によって呼ばれ方がかなり違うのが普通ですが、スズキの場合、
関東では全長が2〜30cm位までを「セイゴ」
40-60cm位までを「フッコ」
それ以上の大きさの成熟魚を「スズキ」
と呼ばれています。
関西では関東の「フッコ」を「ハネ」と呼んだり、東海では60cm位までを「セイゴ」、それ以上を「マダカ」と呼んでいます。

また別の面からですが、スズキは釣り人に大人気の魚です。
理由は、陸に近い海の沿岸に多く生息しているので手軽に釣りの対象になっていることや、たべられるお魚であること、何より大型の魚なので、より大きなサイズを目指すという目標があることなどでしょう。
「引き」と言われる、大型の魚特有の釣った時の感触が、大人気の「ブラックバス」に似ていることから、有名な釣り人から「海のブラックバス」で「シーバス」と名付けられ、釣り人に広く呼ばれています。
(英語名では実際に「sea bassシーバス」として分類されます)

まとめ


スズキについてはご理解いただけましたでしょうか。
色々な呼び名で呼ばれているスズキは、実は大変繊細で美味しいお魚です。
新鮮なスズキに出会ったら、一族の事に思いをはせながら、美味しく頂いてみるのはいかがでしょうか。

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2016年10月16日

貝のお寿司定番「アオヤギ」って「バカガイ」が本名なんだ!食べ所満載バカガイのお話

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出典:http://gyoten.net/photo/nigiri.html

バカガイって貝、知ってます?
アオヤギという貝なら、お寿司屋さんのネタでよく見かける美味しい貝なのでご存知かと思いますが、タイトルにあるようにバカガイとアオヤギは同じ貝なのです。

実はバカガイの方が正式な名称で、バカガイ科バカガイ属バカガイという純粋な名前なんです。
あんまりバカバカ言うと可哀想ですが、なぜこんな名前になってしまったのでしょうか。
今回はそんな少し可哀想ですがとっても美味しい「バカガイ」についてのお話です。

なぜバカガイという名前なの?なぜアオヤギと呼ばれるの?


バカガイ、という正式名称になってしまった理由は諸説あります。
ぎゅっとカラを閉じている他の貝と違い、いつも貝ガラの口をあけてオレンジ色の足を出している姿が、舌を出してヘラヘラしている「馬鹿」なヤツに見えることから「馬鹿貝」としたという説や、一度にバカみたいに大量に獲れることがあるからという説、「破家蛤」と書いて、その貝ガラが割れやすいハマグリに似た貝だからという説、馬鹿がハマグリと勘違いしてありがたく食べるからという説や、頻繁に場所を変える「場替え貝」から来ているとする説など色々ありますが、いずれにしても「バカ」という名前を付けられてしまったバカガイ。
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出典:http://laytrack.blog.shinobi.jp/

それではなぜアオヤギと呼ばれることが多いかと言うと、その昔江戸前のお寿司屋さんがお客様にこの貝を提供するのに「バカガイ」と呼ぶのには抵抗があったので、当時このバカガイを集めておく一大集積所が地千葉県市原市青柳町にあったことからスタイリッシュに「アオヤギ」と呼んだことが始まりでした。
ですのでバカガイのことを「アオヤギ」と呼ぶのは関東圏が多いようですね。

そうまでして寿司職人がオススメするバカガイ。ではその何が美味しいのでしょうか。

バカガイの食べ甲斐


潮干狩りでもよく獲れる貝の定番バカガイですが、美味しくいただくにはバカガイの構造や特徴を知ることが大切です。

バカガイはむき身と貝柱、足を主に美味しくいただきます。
今ではバカガイのむき身のことを「アオヤギ」と呼ぶのが定番です。
この内臓をつけたまま板に並べたむき身のことを「板付き」「タテバカ」と呼び、このままでもしばらく生きています。
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出典:http://www.zukan-bouz.com/

足の部分を切り取ったもののことを「舌切り」と呼びます。
またバカガイには「小柱(こばしら)」と呼ばれる大小2つの貝柱があり「大星(おおぼし)」「小星(こぼし)」と呼びます。「小柱は」お寿司の軍艦巻きや天ぷらのかき揚げ、おつまみの珍味としてもとても美味しく有名ですね。
あまりにも有名になり、お値段も身自身より小柱のほうが高くなってしまったため「アオヤギの小柱は親勝り」と言われ重宝されるようになりました。
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出典:http://item.rakuten.co.jp/oono/10000216/

バカガイがまるまる手に入ったら、調理してみましょう。
バカガイは他の貝よりも砂をたくさんかんでいるのが多くなかなか砂が抜けないのが特徴です。貝に砂が入っていると、食べてガッカりしますよね。
ですのでバカガイは一つ一つ丁寧に砂抜きをしてから調理します。

湯通しをしてお刺身やサラダに、軽く茹でていただいたり、そのまま焼いて焼き貝で、バターソテーや佃煮にしてもとても美味しくいただけます。
もちろん小柱も親に負けない美味しさです。

まとめ



バカガイは食べ所満載で色々な味を楽しむことができます。
親勝りと言われる小柱の人気もわかりますが、逆に親といわれる身の方も大変美味しくいただけます。
それだけ実力のあるバカガイの美味しさをしれば、「馬鹿」みたいに美味しいからバカガイか?という言われの説も付け足したくなるかも?

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posted by JOHN at 16:36 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月10日

初ガツオ戻りガツオ、カツオはなぜ旬が2回?女房を質屋にいれる?カツオの話

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出展:https://www.attaka.or.jp

お寿司屋さんでもよく見かける「カツオ」。
カツオ大好き!という人と、ちょっと苦手ーという人に分かれるカツオですが、その差はカツオの刺身に多く残っている「血合い(ちあい)」という部分も大きく影響していると思います。
「血合い」は海のとても広い範囲を季節によって移動しながら暮らしている回遊魚の中でも大型の魚、マグロやカツオなどの魚の身に特に多く含まれる筋肉の部分の名前で、身全体の20%以上を血合いが占めています。
ビタミンや鉄分、亜鉛、マグネシウム、DHAやEPAなどの栄養が、普通の身の部分よりも多く含まれている体にとても良い部分なのですが、生臭かったり、鉄分のすっぱい感じがダメな方も多くいらっしゃいます。

しかしカツオはかつおぶしに代表されるように日本人には昔からとても馴染みのある魚で色々な料理でいただかれています。

また「初ガツオ」「戻りガツオ」という言葉を聞いたことがあると思います。
カツオは1年に2回、旬の時期があります。なぜ2回なんでしょう。
「カツオ」についてサラッとお話します。

初ガツオ、戻りガツオとは


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出展:http://www.mkanyo.jp/onsendayori

カツオは回遊魚です。遊び回っているわけではなく、温かいハワイ周辺の広い南の海で生まれて北へ向かって移動して生活している魚です。

日本近海では多くのカツオは4月ごろ伊豆諸島から神奈川沖に北上して、8月頃に東北地方の三陸沖に着き、秋には卵を産むために再び南へ戻るルートをたどります。
この4月に北上しているカツオを捕まえていただくのが「初ガツオ」
秋に南下しているカツオを頂くのが「戻りガツオ」
となるのです。

初ガツオは成長して卵を産むために北へ向かう前のカツオなので、まだ脂がのっておらず、サッパリした身の味が特徴です。
秋に東北沖でたくさん餌を食べ、大きく成長して戻ってくる戻りガツオは「トロガツオ」とも呼ばれ、初ガツオの10倍ほど脂がのっていて人気があります。

ではなぜ「女房を質に入れても食べたい初ガツオ」と言われるほど初ガツオにも人気があるのでしょうか?

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これはさかのぼること江戸時代、日本の中心となった江戸の庶民の生活が安定し、食べ物のレベルも向上したおかげで、江戸庶民が「初物」を手に入れることに躍起になり狂乱した時代があったことによるものです。
一時期は初物のカツオは現在の価格で1匹10万円もする事があったそうです。
ちょっと前の1匹1億円超で買い取られた初セリのマグロバブルの時のような感じでしょうか。

しかしマグロバブル同様、その後は値段も落ち着き、カツオの大漁もあって大衆魚として庶民に広く行き渡るようになりました。

かつお節について


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出展:http://item.rakuten.co.jp

かつお節はカツオで出来ています。あったり前じゃん、と思う方が多いでしょうが、そーか!そういうことか!と言われる方も意外に多くいました。
最近ではけずった後のカツオ節が袋に入れられて売っているのが主流で、カツオ節自体を見たことが無い人が多いのもその理由なのではないでしょうか。
少し前まではどの家庭にもあったかつお節削り器、ほとんど見なくなりましたね。

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出展:http://washoku-lab.net

かつお節の起源はカツオを保存食として調理した干物のようなもので、飛鳥時代からあったようです。
現在のかつお節はカツオの切り身を燻製(くんせい)して乾かし、それを削ったものを出汁として使ったり、おかかのおにぎりや猫まんまで直接食べていますね。

この燻製して乾燥した状態のかつお節を「荒節(あらぶし)」と呼び、これにカビ菌(かつおぶし菌)を付けて熟成したものを「枯れ節(かれぶし)」、もうこれ以上カビ菌が付かないという程カビ付けと乾燥を繰り返したものを本枯れ節(ほんかれぶし)と言います。

カツオ料理いろいろ


カツオは太古の昔から日本の魚食文化ととても深い関係にあり、現代でもさまざまな料理が食べられています。
お刺身で食べるのが一番よくカツオの味が分かります。
カツオは火を通すとパサついてしまうので、焼き魚などには向いていませんでした。
しかし、カツオは非常に傷みが早く生で長く保存が出来ないため、先に言ったかつお節など、焼かずに保存できる料理法が生まれました。
有名なカツオのたたきも美味しくいただく料理本法の一つです。
カツオのたたきは一般的にはカツオのうろこを落として、皮が付いた身のサクの表面だけを藁(ワラ)の炎で軽くあぶり、冷やしてから薄切りにして食べます。
なぜ「たたき」かと言うのかは諸説ありますが、実際に塩や薬味をかけてから身を叩いて味を馴染ませてからいただいたから、という説がどうやら濃厚です。
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出展:http://r.gnavi.co.jp/

今では様々な料理が考えられていて、お寿司はもちろん、カルパッチョやから揚げ、酢の物に煮物、ステーキなどでも美味しくいただけるレシピも多く紹介されています。

まとめ


昔から日本人に愛されてきたカツオ。
かつお節の出汁のおいしさは世界に誇るうまさです。
血合いの苦さも好きな人にはたまらない美味しさに感じられます。
また様々な料理方法で食べやすく工夫され、子供から大人までいただけるようになりました。
一年に2回の旬の新鮮なカツオを、その時期に是非いただきたいですね。

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posted by JOHN at 18:21 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月25日

秋の代表魚サンマ、美味しいサンマの選び方は?カンタン塩焼きの手順や目黒のサンマなどサンマのお話

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出展:www.gurum.biz

秋の代表的な魚といえば、そう、サンマ。
脂もたっぷりのって、特に塩焼きは最高に美味しいですね。

実はサンマの実態については多くの研究がされていますが、現在でもあまり良く分かっておらず、謎の多い魚なのです。
まあ、安くて美味しければそれだけで嬉しいのですが、今回はカンタンにサンマについてのあれこれをサラッとご紹介してみようと思います。

秋刀魚(サンマ)について


秋を代表する魚のサンマですが、実は太平洋のすごく広い海域で一年中見かける事が出来ます。
これはサンマが一年中産卵しているからなのですが、特に冬の時期の産卵が多く、春から夏にかけて生まれたサンマの子供たちはたくさんのエサをたべながらどんどん大きくなって北に向かいます。
そうして夏を過ぎると大人になり、再び産卵のために南へと向かいます。
その時期に日本の近くを通過して行くところを狙って、たくさんのサンマを捕まえるので秋にはマルマル肥えた美味しいサンマが食卓にのるのです。

という事で、私たちが食べているサンマは生後一年未満のサンマだと考えられています。
サンマが一生のうちに何回産卵するかはいまだに分かっていませんが、魚の頭にある耳石(じせき)という、木でいう年輪のような魚の年齢がわかる部分を調べると、多くのサンマのスジが一本か、または無い状態のため、私たちが食べているサンマは生後一年未満で、サンマの寿命は1年から1年半ではないか、と言われています。

美味しいサンマの選び方


秋の時期には鮮魚コーナーを独占するサンマですが、美味しいサンマの選び方は皆さんご存知ですか?
よく聞く、クチバシと言われる口の先っぽが黄色いサンマが美味しい、という説がありますが、これはサンマの鮮度を示すものです。
サンマはとてもデリケートな魚で、網で吊り上げられた時に死んでしまいます。
生きて泳いでいる時はクチバシが黄色い状態で、死んでしまうと3日ほどでこの黄色が消えてしまいます。
ですから、クチバシの黄色は釣り上げられてから3日以内の新鮮なサンマ、という事になりますのでオススメです。
鮮度で言うと、サンマのしっぽを持って立たせた時ピンと一直線に立つサンマも新鮮です。

また、なるべく太っているサンマが脂も乗ってオススメです。頭から背中にかけて盛り上がっていて、身が厚みのあるサンマを選びましょう。

さらに魚は、黒目がはっきりしている、つまり黒目の周りが濁っていない澄んでいる物を選ぶのが基本です。もちろんサンマもこれにあてはまり、ステキな目で見つめてくれるサンマを選びましょう。

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美味しいサンマの食べ方


サンマは何といっても塩焼きが一番美味しいですよね。
新鮮なサンマならお刺身もサッパリしていてとても美味しいのですが、3枚におろしたり、皮をむいたり、小骨が気になったりと若干ハードルが高いかもしれません。
ここでの説明はパスしますが、カンタンなさばき方もネットに多く紹介されていますので、食べたい方は参照してみてください。

ご存知とは思いますが、塩焼きの基本料理方法をサラッと説明します。

七輪で塩振って焼く、が一番おいしいのですが、一般家庭では消防車が駆けつけてしまいますね。
ご家庭ではフライパンを使ってカンタンに焼くのがオススメです。
フライパンの他に用意するのは塩とキッチンペーパーとクッキングシート。

1.まずサンマをサッと水で洗いましょう。

2.サンマ全体にたっぷりの塩を塗りこむ様にまんべんなく振ります。

3.15分くらい置くと臭みの汁が出てきます。

4.キッチンペーパーでこの汁をふき取り、再度塩をサラッと振ります。

5.クッキングペーパーを敷いたフライパンで焼きます。

6.オススメは中火でフタして片面4分、裏返してフタせず4分。

こんなにカンタンです。大根おろしやすだちを添えて頂きましょう。
クッキングペーパーを敷くとフライパンにくっついたりしません。
またサンマは調理中は強い力で扱わないでくださいね。身が割れたり皮がむけたりしてしまいます。
サンマが大きい時は、頭を落として焼きましょう。はみ出していると生焼けになるし、燃えたり危険です。
また、内臓は取ってから焼いても良いのですが、焼いてから取ったほうが旨味や処理の意味でもオススメです。


まとめ


「目黒のサンマ」という言葉はき聞いたことがあると思います。
落語の話の一つで、お殿様がたまたま東京の目黒で始めて食べた大衆魚サンマの塩焼きの美味しさを忘れられず、ある日「サンマがたべたい」と言われた家臣がお殿様の体の為に脂を抜き骨を抜き、ぐちゃぐちゃになったサンマをお吸い物にして出したところ、全く違う食べ物になったサンマを食したお殿様が「サンマは目黒に限る」と言ったというお話。
サンマが海の無い目黒で獲れた名物だと思う、お殿様の世間離れした感覚を笑うお話ですが、現代の議員さんたちにも当てはまるようなお話かもですね。

今ではこの話が有名になったことで本当に目黒の名物になってしまいました。
毎年東北の新鮮なサンマの塩焼きが1万匹近く無料で配られます。このホントに美味しいサンマの塩焼きを食べれば、お殿様のように大好きな食べ物になること間違いないでしょう。

それだけ魅力のある秋の魚サンマをぜひ、秋の夜長にいただいてみてはいかがですか?

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posted by JOHN at 13:46 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月20日

貝の王様アワビ、どんな種類があるの?その味は?トコブシって?

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貝好きのあこがれ、貝の王様「アワビ」。
味も値段も段違いですね。

夏に旬をむかえるアワビ、値段が高すぎて何だかよく分からない印象がありませんか?
そうでもない、ですか、そんなあなたはお金持ち?
でも、色々なアワビを毎日食べている人は、そうはいませんよね。
そんなお高いイメージのアワビですが、それなりに食べられるポピュラーなアワビや、めったにお目にかかれないレアなアワビまで、アワビについてのお話をサラッと。

アワビについて


アワビは実は巻貝です。
でも貝ガラは他の巻貝のように巻いていません。
二枚貝の片方の貝がなくなったように見えるところから、万葉集でも「磯(いそ)の鮑(あわび)の片思い」とうたわれ、切ない片思いの気持ちを表現されました。

またアワビのカラには数個の穴が並んでいるのが特徴です。この穴は呼吸のために吸い込んだ水や排泄物、また卵や精子を出すための穴です。

またアワビの貝殻には輪紋といわれる筋があり、成長とともに年輪のように増えていくので、輪紋の数と年齢の関係が研究されているようです。

アワビは種類によって大きさが異なりますが、成長すると15〜20cmになり食べごろになります。このサイズになるまでには7,8〜10年かかると言われていて、貴重で大切な貝という事が分かります。


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アワビの種類


アワビはコリコリした食感が特徴で、あの歯ごたえと味で人気があります。
色々な食べ方がありますが、おもに刺身やステーキ、煮貝、酒蒸しなどに料理します。
また「水貝」という生アワビを水洗いして塩水に浮かべ、氷とキュウリの薄切りを添えて醤油や三杯酢をつけて食べる料理もあります。

生で食べるか、火を使って調理するかですが、アワビの種類によってどちらが適しているか変わってきます。

日本には主に4種類のアワビが生息しています。


■クロアワビ
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

浅い海に住んでいます。
波にさらされているためか身が固く、刺身でいただくと絶品です。
養殖物もありますが天然物も含めて漁獲量が少なく、お高いです。


■エゾアワビ
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出典:http://www.weblio.jp/

北の海に住んでいて、北海道で多く獲れます。
旬は他のアワビと違い冬から春にかけてで、アワビの中では入荷量は多い方です。
とろろ汁やバター焼きでいただきます。


■メガイアワビ
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出典:http://www.weblio.jp/

主に西日本で獲れるアワビです。アワビのなかでは若干お安い方です。
メガイ(雌貝)と呼ばれ、昔はクロアワビのメスだと考えられていましたが種類が違います。
身がやわらかいので煮貝やステーキなど火を通すと美味しいです。


■マダカアワビ
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出典:http://www.miegyoren.or.jp/

千葉の房総半島より南の太平洋に住んでいます。
特に房総半島の大型アワビは昔は良く獲れたものの現在では貴重で超高価になります。
熱を通した煮アワビなどは抜群の美味しさになります。


トコブシについて


よくアワビの代わりに食べられる「トコブシ」という貝の名前は聞いたことがあると思います。

トコブシも立派なアワビの仲間です。
アワビとの違いは、その大きさや、先に言った穴の数や形、またその食感。
大きさはトコブシは大きくても12cmにしかなりませんが、アワビの子供との区別は付きづらいです。
穴の数はアワビが4〜5個なのに対してトコブシは6〜9個と多め。
また穴の形がアワビは噴火山のように盛り上がっているのに対してトコブシは平らな表面にポツポツ穴が開いている感じです。オカリナみたいな。
■アワビ
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■トコブシ
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そして何より違うのは金額ですかね。アワビは超高価なのに対してトコブシは比較的リーズナブルです。ただし今ではお高目になってしまいました。

また食感はアワビよりやわらかめです。


まとめ


今では超貴重、超高級な食べ物となったアワビ。
普通ではなかなか満足する量のアワビを食べられる機会は少ないと思います。
なので何という種類のアワビを、どんな方法で食べたのか、食する機会があれば是非お店や料理人の方に伺ってみて、ここにある情報と重ねてみてくださいね。

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posted by JOHN at 22:53 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月19日

ウニ嫌いの原因とは?ウニってトゲトゲの何を食べているの?ウニのお話

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あなたはウニが好きですか?
こうきかれると、大好き!という人と、嫌いー食べられない、という人に分かれると思います。
普通かなーという人は少ないのではないでしょうか?
これにはちゃんと原因があります。
カンタンに言うと、おいしいウニを食べたか、マズいウニを食べたかの差、ということでしょう。
ただ、これは高くて良いウニがおいしいウニ、と一言ではかたずけられません。
では、その違いは何でしょう?
そして私たちが食べるあの黄色い物は、トゲトゲのウニの何を食べているのでしょう?

あの、口の中に入れるとなんとも甘く、トロッととけていく感じはたまらないのですが、なぜ好き嫌いが生まれるのか?ウニの何を食べているのか?ウニについてサラッとお話します。

ウニについて


ウニは棘皮動物(きょくひどうぶつ)という種類に分類されます。トゲカワって書くんですね。
この仲間にはヒトデやナマコなどがいます。
ご覧の通りちょっと特殊な動物で、頭というものが無いのが特徴です。
ただ口や肛門は存在していて、とくにウニはアゴのあるしっかりした口を持っています。
また、この動物の特徴は五放射相称といってヒトデでよく分かるように、体が5分割に成長します。
ウニも外見ではわかりづらいですが中身は5分割されています。

ウニにはたくさんの種類がありますが、日本でよく食べられているのはバフンウニ、エゾバフンウニ、キタムラサキウニ、アカウニ、ムラサキウニなどです。

エゾバフンウニ
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出展:http://item.rakuten.co.jp/

キタムラサキウニ
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出展:http://item.rakuten.co.jp/


ウニの何を食べているの?


ウニをパカっと割ってみると、いつも食べている黄色い身のようなものが見られます。
実はこれはウニの生殖巣、つまり精巣や卵巣を食べているのです。
オスなら精巣、メスなら卵巣となります。精巣と卵巣はほぼ見分けが付かないので、私たちが食べるウニ丼やウニのお寿司は精巣と卵巣がまざっています。
実は精巣と卵巣では味や食感が微妙に違いますが、あまり気にして食べる方はいないでしょう。
ウニの体は5分割になっているので、1体のウニから5つの精巣または卵巣がとれます。

ウニは新鮮なほど味が良いとされています。というか、ウニは割って取り出してから1〜2日で溶け出してしまいます。
実はこれが、ウニ嫌いな人を生んでいる原因だったのです。

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なぜウニを嫌うのか


ウニを嫌う人に原因を尋ねると「苦い」「変な味とにおいがする」「薬っぽい匂いがダメ」「生臭い」などがあがります。
これは「ミョウバン」という、型くずれを防止する薬剤を使用していることが主な原因です。
ミョウバンは硫酸カリウムアルミニウムという物質で、昔から防水や殺菌、アク抜きをしたり、食べ物を不溶化し煮崩れを防ぐのに利用されてきました。
このミョウバンの味やにおいが、苦味や薬のにおいの原因だったのです。

ですので鮮度が命のウニには、獲れた原地ですぐに食べられるもの以外はほとんどがこのミョウバンが使われています。
特に質の悪いウニはすぐに溶け出してしまうのを防止するため大量のミョウバンを使うので、もともと味が悪く生臭いのに加えてミョウバンのにおいや味で、そんなウニを食べた方に本当のウニのおいしさが誤解されてしまうのでしょう。

品質の良いウニは厳選され、ミョウバンの使用を最小限におさえていますので、ほぼ生ウニの味を楽しむことが出来ます。
大変高価なものもありますが最近では質の良い、扱いも良いウニは手ごろな価格で売られています。

まとめ


ウニはその昔、高級な食べ物としてなかなか食することが出来ませんでしたが、回転寿司の誕生でお手軽に食べることができるようになりました。
しかし、昔食べたときのミョウバンの味や質の悪い生臭いウニを食べた経験から、なかなか好きになれない方も多いでしょう。
最近は質の良いウニも多く、値段のわりにはおいしいウニが多くなっています。
食べず嫌いの方も、良いものを食べて甘くトロけるウニのおいしさを堪能してみてくださいね。

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2016年09月11日

松葉ガニ、越前ガニ、ズワイガニってどう違うの?カニの美味しいお話

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美味しいカニといえば、ズワイガニやタラバガニ、毛ガニなどの名前をよく聞きますよね。
秋から冬にかけての9〜11月にはカニ漁も解禁になり、いよいよ美味しいカニの季節になります。

ところで松葉ガニ、越前ガニって、どちらも同じズワイガニで獲れる場所で呼び方が変わるだけです。
では、なぜ区別してそう呼ぶのか?をカンタンにサラッとお知らせします。


まずはズワイガニについて


ズワイガニはチョキチョキのハサミをふくめた10本の足がある「十脚目ケセンガニ科」という種類に分類されるカニです。
ちなみに同じく有名なタラバガニの足は8本で、こちらはカニではなくヤドカリに分類されます。

ズワイガニの「ズワイ」という名前は、その細く長い足から、細い木の枝のことを昔「楚(すわえ、すはえ)」といっていた所からそう呼ばれたそうです。
ズワイガニの特徴はオスとメスの大きさがぜんぜん違うところ。オスのこうらの部分は12〜14cmくらいですがメスはその半分くらいです。
これは、脱皮をくりかえして大きくなるカニが、メスは親になると産卵を繰り返すので脱皮しなくなり成長が止まってしまうためです。
私たちが食べることが出来る、一般に売っているズワイガニはほぼオスで、メスは獲れた産地で殆どが食べきられています。

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松葉ガニ、越前ガニ


では松葉ガニや越前カニとは、どういったズワイガニなのでしょうか?
取れる場所によって名前が違う、と説明しましたが具体的にどこでとれるのでしょう?

松葉ガニは京都府から島根県までの山陰地方の日本海で獲れたズワイガニです。
一方の越前カニとは、福井県で獲れたズワイガニをさします。
どちらも旧地方名からついた名前ですね。

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でも、それだけの違いではありません。
松葉ガニ、越前ガニともブランドガニといわれるお高いカニで、一般的に売られているロシア産やカナダ産のズワイガニは手軽な価格で食べられるのに比べて国産のカニとなると高価になり、特にこのブランドガニは輸入物と比べると一桁ちがう10倍近い値段で販売されています。
松葉ガニ、越前ガニには産地の証明と、ブランドガニとしての品質を保証するためにプラスチックのタグが付けられて、その違いをはっきりさせています。

越前ガニ
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出展:http://www.qkamura.or.jp/

松葉ガニ
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出展:http://oneutikakaku.ocnk.net/

おいしいカニの事について


ではそのブランドガニと外国産のカニの味は10倍の値段ほど違うものなのでしょうか?
カニの味はカニの育った環境で決まります。カニは海の深いところに住んでいて、魚の様にあちこち泳いで移動したりしないためです。
ロシア産やカナダ産のカニは、日本より北の冷たい海に住んでいるので、身が引き締まっていて充分に美味しいです。
しかしズワイガニはとてもデリケートなカニで、扱い方によって全く味が変わってしまうほどです。
ブランドガニは当然取り扱いにとても気を使っていますが、外国産のカニは日本にくるまでの時間が長く中国で加工されるなど、鮮度や扱いも国産とは異なります。
当然、東京で食べるカニと、獲れたての漁港近くで食べるカニとでも美味しさがまるで違うとも言われています。
旬の時期には漁港近くの旅館は予約でいっぱいとなります。
そんなことからも鮮度の良いブランドガニはいかに美味しいかがわかるでしょう。

まとめ


美味しいカニは、一般的に食べるカニが少し海臭いというか生臭い匂いがあるのに対して、全くイヤな匂いがしません。
また甲羅に黒いツブツブがたっぷり付いている国産のカニが実も詰まって美味しいとされています。そのツブツブの正体は、カニに寄生するカニヒルというヒルの卵です。

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出展:http://www.pref.kyoto.jp/

ツブツブが多く、そしてカニの裏面が白くて、ツメや足をつまんでブヨブヨしていないカニは当たりです。
是非鮮度のいい、美味しいカニを選んで、茹でて、焼いて、たべてみてくださいね。

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posted by JOHN at 16:11 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月14日

ちょっと変わった絶品お魚、イトヨリ、マナガツオ、ヤガラ、アンコウのおはなし

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出展:http://www.hotpepper.jp/

世界中には色々な魚がいます。地球の面積の7割は海で、私たちは陸に住んでいるので海の中の生き物はなかなか見ることが出来ません。

宇宙人なみにビックリするような見かけの魚も多くいますが、私たちが気軽に見ることが出来る日本で流通している食べられる魚の中で、ちょっと変わった、しかも絶品といわれる面白いお魚をサラッとご紹介したいと思います。

イトヨリダイ(糸撚鯛)


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出展:http://www.kochi-u.ac.jp/

赤と黄色のキラキラのネオンのような姿でとっても美しいお魚です。
しかも美味しい。関東ではあまり知られていませんが、関西より西では人気も高く高級魚とされています。

イトヨリダイという名前は、赤黄色の縦縞が泳いでいる時にキラキラの金糸を撚る(よる、たばねる)ように見えるという説や、糸のように長く伸びた尾っぽの先が、泳ぐ時に回るからという説などがあります。

イトヨリダイと言いますが、魚の種類はスズキの仲間になりタイとは関係ありません。

実はお魚の中には「○○ダイ」とタイの名前が付く魚がとても多くいますが、本物のタイ科の魚と全く無関係な魚種のものも多いです。というか本家のタイ科より多いかもしれません。

これらの魚を「あやかり鯛(タイ)」と言いますが、日本人は昔から鯛のことを魚の王様と考えていて「おめでたい」の代名詞としてあがめられている「タイ」の名前をあやかって名付けた魚のことを指します。

旬は秋の終わりから冬にかけて。
身に水分が多くやわらかいので、煮付け料理にはあまり向かなく、お吸い物などの椀ものや、蒸し魚、塩焼きにするととても舌触りの良い上品な風味が美味しいです。


マナガツオ(真似鰹)


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出展:http://www.weblio.jp/

こちらは正に宇宙人のようなお魚です。ピカピカの銀色でぺったんこ。不思議な魚です。「真似鰹」と書き、カツオがいない瀬戸内海などでカツオに見立てたてこう呼んだのが名前の由来とされています。

「西にサケなし東にマナガツオなし」などということわざがあって、東日本でサケ(鮭)は多く獲れるけれど西日本ではほとんど獲れない、マナガツオは西日本では多く獲れるけれど東日本にはいない、ということを指します。

このことわざの通りマナガツオは関西ではとても認知度が高く高級魚なのですが、東日本ではほとんど知られていなく、食べたことも無い人がほとんどでしょう。

旬は冬から初夏にかけてで、刺身でも頂くこともありますが、照り焼きや味噌漬にすると絶品です。特に「西京味噌」を使った味噌に漬け込んで焼く「西京焼き」は、この魚に勝てる魚はいないとまで言わせるほどの相性です。


ヤガラ(矢柄)


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出展:http://osakanaparadice.at.webry.info/

これ魚?という姿の魚ですが、これも高級魚として扱われています。
一般的に「アカヤガラ」のことをヤガラと呼びます。

長い口をストローのように使い、小魚や小エビなどをスーっと吸い込んで食します。

流通量は少ないが、とても珍しいというほどではありません。市場や海産物売り場で見かけることができます。

ところで、魚のからだ全体と、その魚の食べられる部分を比較することを歩留まり(ぶどまり)といいます。
たとえば牡蠣(カキ)やサザエなどの大きな貝は、食べられる身に比べて食べられないカラの部分が多いので、歩留まりが悪い、という事になります。

このヤガラも体に比べ食べられる部分が少なく歩留まりが悪いので、値段を考えると高級魚を超えて超高級魚となってしまいます。

夏から冬にかけてが旬で、特にお吸い物に絶品。そのほかの椀もの(鍋、潮汁、みそ汁など)やお刺身としても身の食感に定評があります。


アンコウ(鮟鱇)


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出展:http://blog.goo.ne.jp/yoshikawasuisan02/

ヌルヌルブヨブヨにでかい口と鋭い歯、みるからに不気味でグロテスクな魚ですが、またこれが絶品。
オスに比べメスのほうがはるかに大きいサイズになり、1.5mほどまで成長します。

名前の由来は「暗愚魚(あんぐうお)」から来ていて、のろまで愚か者を指す「暗愚」が見た目のぶよぶよ、太っていることからきたものという事です。

英語名で「Angler fish(釣りをする魚)」とよばれ、頭の上の部分から生えているトゲを釣り竿のように伸ばしてチョロチョロ動かし、それに近づいてくる魚を口へ誘導して飲み込みます。まさに釣り魚ですね。

こちらのアンコウは歩留まりがとても良く、捨てるところが無いと言われるほど。
アンキモだけが特に有名ですが、アンコウの七つ道具といわれる、キモ(アンキモですね)、とも(胸ビレや尾ビレ)、ぬの(卵巣)、身(柳肉)、えら、皮、水袋(胃袋)に切り分けられ、それぞれ美味しくいただけます。

この切り分け方で有名なのは「吊るし切り」といわれる方法で、大きくてヌルヌルしているアンコウをすばやく7つ道具に切り分けるのに、アンコウを上から吊るして回してさばいていく技術が適していると言われています。
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出展:http://www.oarai-info.jp/

旬は冬で、有名なアンキモ、アンコウ鍋のほかにから揚げや、7つ道具を全て使った共あえや共煮は絶品です。

まとめ


いかがでしたでしょうか。
見た目はちょっと変わっていますが、地域にとても愛され「絶品」といわれる魚を紹介しました。
なかなか入手しづらかったり、お目にかかれない魚もいますが、食べられる機会があったら是非一度体験して頂きたい魚として、旅行などの際に思い出していただければ幸いです。

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posted by JOHN at 17:35 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カレイ(鰈)の美味しい話、お手頃のマガレイや超高級ホシガレイ、マツカワなど

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出展:http://www.kyounoryouri.jp/

煮付けでホロホロ、から揚げでパリパリふっくら、ムニエルでゴクうまほっこり、手軽な価格で美味しく食べられる「カレイ(鰈)」についてのお話をサラッと。

カレイとヒラメ


とても似ている魚に「ヒラメ」がいます。
パッと見、みわけが付きづらいのですが「左ヒラメ右カレイ」と言われる、目の位置が分かりやすいです。左側に目があるか右側に目があるかで判別します。

体を表にして、目を上に口を下に向けて置いたとき、左を向くのがヒラメ、右を向くのがカレイということです。

またカレイは平たい体を海底の砂や泥の中に潜らせて暮らしていて、ゴカイという虫やコエビなど海底をはっている小さな生物を食べているので、目が飛び出していて口が小さいのが特徴です。

一方のヒラメは肉食系で、アグレッシブに動いて小魚などを食べているので、口も大きく鋭いキザキザの歯をしています。

カレイ
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ヒラメ
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出展:http://zatugakunoeki.com

このことを覚えていれば、実はパッと見てもすぐ区別がつきます。
スーパーの鮮魚コーナーなどで試してみてくださいね。

ちなみにカレイもヒラメも、子供の稚魚の時は普通の魚と同じように体の両側に普通に目があって、成長とともに片側に移動していきます。


カレイのおさかな的分類


カレイは、お魚分類的には「カレイ目カレイ科」に属している魚の呼び名です。
一方ヒラメは「カレイ目カレイ亜目ヒラメ科」という分類になります。
従ってカレイとヒラメは親戚ですがカレイが本家、ということになる感じですね。

でも、お値段的にはヒラメの方が高級魚として扱われている印象がありますね。

これはカレイが世界中どこでも獲れることに対して、ヒラメは生息地が限定しているため漁獲量が少ないための希少価値と、ヒラメはよく泳ぐことで身が引き締まっているため、お刺身で提供されることが多いのに対して、カレイは煮付けやから揚げ料理が一般的で、そのための価格差から来るものです。

そんな大衆魚的なカレイですが、実は種類によってはとても高級なヤツもいます。

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カレイの知っ得種類


カレイは世界で約100種ほどいて、日本の近海には約40種位のカレイが生息しているといわれています。

その中でも特に有名なカレイをカンタンに紹介します。

■マガレイ
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出展:http://www.zukan-bouz.com/

関東で多く流通されています。日本中で獲れ一年中売っていて、お値段もお安い庶民の味方です。

煮付け、塩焼き、から揚げ、ムニエルなど多くに料理され、新鮮なものは刺身としていただけます。


■マコガレイ
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出展:http://www.zukan-bouz.com/

マガレイとそっくりですが、普通にカレイといえばこのマコガレイをさすことが多いです。

大きな都市の近くにある内海で獲れるので、流通も多くお染みのカレイです。
夏のお刺身は、冬のヒラメに代わって食べられます。

お値段はマガレイに比べ若干お高い程度のものが多いのですが、活魚の中には取り扱い方によって超高級なものもあります。

刺身は美味しく、もちろん煮付けや焼き、揚げ、ムニエルも美味です。


■アカガレイ
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血がにじんだような赤い色が特徴のアカガレイ。
昔は大きなアカガレイが大量に獲れ、安くて大きくて美味しいために人気が高まり庶民的な魚でしたが、大型のアカガレイの漁獲量が減った今では、大きなものはかなり高級になってしまいました。

煮つけや塩焼き、干物は大変美味で、カラスミ(卵巣の塩漬け)などにも使われます。

■ババカレイ
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出展:http://www.zukan-bouz.com/

ババカレイの名前の由来は、まさにババア。

体じゅうにネバネバぬるぬるの粘液がおおっていて、さらに皮がぶよぶよしている姿が老婆に見えたところから、この名前が付いたとされています。

このぬるぬるからナメタガレイ(滑多鰈)ともいわれています。

北海道や三陸、常磐などではとても大切なカレイで、特に釜石より南では正月料理として欠かせないカレイです。

地元の方には、煮つけがたまらない味になっています。


■オヒョウ
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出展:http://www.xzukan.net/

ちょっと異端児なカレイ。漢字では「大鮃」「大兵」などと書きます。
その名の通り、とてつもなくデカいカレイです。

カレイは通常大きいもので50〜60cmと一般的な魚と同じくらいの魚なのですが、このオヒョウのオスは1.5メートル前後、メスはなんと3メートル近くになります。

味はやはり大味で、その大きさもあって単価が安くあがるので回転寿司のえんがわのネタなどに使われます。

■ホシガレイ
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カレイの中でも希少価値が高く、めったにお目にかかれない高級カレイ。
特に関東では人気で、白身の魚の中でNo1と考えているすし職人もいるほど。

現在では天然のヒラメよりも高価なことが多く、普通のスーパーや魚屋さんではまずお目にかかれません。

もちろんその味も絶品と言われ、主に高級料亭や高級寿司店などで食べられます。


■マツカワ
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こちらも超高級カレイのマツカワ。魚市場でもめったに見ることが出来ないほどの漁獲量だったので「幻の魚」「王鰈(王様のカレイ)」などと呼ばれています。

マツカワはホシガレイに似ていますが、ウロコが松の幹の表面に良く似ていることから松皮→マツカワと呼ばれるようになりました。

その味は驚くほど美味しいといわれ、肉厚で脂がのっているお刺身は特に最高だそうです。
もちろん煮付けやフライ、ムニエルなどにしても大変美味しいということです。

最近では稚魚の放流などの関係者の努力もあり少しずつ漁獲量も増えているようです。

まとめ


普通の魚はお刺身にするとき2枚、3枚おろしといって包丁で魚を縦に割るさばき方ですが、カレイやヒラメは5枚おろしという少し代わったさばき方をします。
2枚下ろし
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3枚下ろし
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5枚下ろし
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出展:http://nr.nikkeibp.co.jp/

ここにはとっても美味しいエンガワがついています。
ちょっと大変ですが、お安く手に入るカレイから料理店のような美味しい身を手に入れることが出来ます。

もちろん煮付けやフライは定番でカンタンに美味しくいただけますが、新鮮なカレイが手に入ったら挑戦してみるのも良いかもしれませんね。


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posted by JOHN at 13:05 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月24日

舌平目(シタビラメ)とは?ヒラメなの?ムニエルのことも絶対理解できるカンタン説明

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出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp/

舌平目(シタビラメ)のムニエル、みなさんはこの料理にどんなイメージをお持ちでしょうか?
フランス料理の中でも高級な格式高い料理、という印象をお持ちではないでしょうか。
なんとなく映像は浮かぶと思いますが、知らない方には何のこっちゃか分からない単語がくっついていませんか?舌平目?ムニエル?

舌平目はヒラメではありません。ではなぜシタビラメと言うのか?ムニエルは焼くっぽいけど、具体的にはどんな調理法なのか?

そんな疑問にカンタンにわかりやすく、サラッと説明します。



舌平目とは何だ?




舌平目(シタビラメ)はその字を読むと「舌」つまりベロの(ような形の)ヒラメ、という意味になります。
が、しかし、それは違います。
それを理解するには「ヒラメ」について少し知る必要があります。

ヒラメはこんな感じ。
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出典:http://www.zukan-bouz.com

とても似ている魚に「カレイ」がいます。
カレイはこんな感じ。
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まーほとんど一緒ですね。区別の仕方としては有名な「左ヒラメ右カレイ」と言われる、目の位置が分かりやすいです。左側に目があるか右側に目があるかで判別します。

体を表にして、目を上に口を下に向けて置いたとき、左を向くのがヒラメ、右を向くのがカレイということです。

そのほかの見分け方としては、ヒラメは肉食で魚を食べるため獰猛な感じの歯だったり、カレイは普段砂にもぐっているので目が飛び出しているのが特徴です。

ヒラメは「カレイ目(もく)ヒラメ科」、
カレイは「カレイ目カレイ科」

という種類に分類されます。
では「舌平目(シタビラメ)」はというと、実は正式な名前ではなく、

「カレイ目ウシノシタ科」と
「カレイ目ササウシノシタ科」

という種類に分類される魚のことを総称して舌平目と呼びます。

「ウシノシタ(牛の舌)」です!
ですので「舌平目」はヒラメではなく「ウシノシタ」を指します。

ヒラメもカレイもウシノシタもカレイ目という大きなくくりの仲間なので、親族みたいなものではありますが正確にはヒラメでは無い、ということです。


じゃあウシノシタは何だ?



ウシノシタにはウシノシタ科とササウシノシタ科の2種類に分かれます。
ウシノシタ科の魚は体の左側に目があり、
ササウシノシタ科の魚は体の右側に目があります。不思議ですねー。

ササウシノシタ科の魚はサイズが小さいのであまり需要が無く、獲られることも少ないです。(ササウシノシタやシマウシノシタなど)
シマウシノシタ
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出典:http://www.zukan-bouz.com

日本では主にウシノシタ科の魚が良く獲れ食べられています。
中でも良く食べられるウシノシタ、その名も「クロウシノシタ」「アカシタビラメ」「オオシタビラメ」さらには「イヌノシタ」など。

アカシタビラメ
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出典:http://www.zukan-bouz.com

クロウシノシタ
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出典:http://www.zukan-bouz.com

イヌノシタ
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出典:http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/

今度はイヌノシタ(犬の舌)も出てきました!面白いですねー。

またややこしいことにアカシタビラメの様に「○○シタビラメ」という名前が付いているウシノシタが結構います。

ヒラメとはぜんぜん違う種類になる魚なのですが、ヒラメのように平たい体と左側に目があるので「舌平目」と呼ばれるようになりました。



舌平目のムニエル


舌平目がウシノシタだということはお分かりいただけたと思います。
舌平目のムニエルとはウシノシタのムニエル、ということですね。
じゃあムニエルとは?

フランスの魚の調理法方の名前ですが、フランス語で「ムニエ」は「粉屋」のこと。
主に小麦粉などの「粉」を売っているお店です。

魚の切り身に塩コショウで下味をつけて、小麦粉などの「粉」をまぶしてからバターで両面を焼き、レモンソースやバルサミコソース、タルタルソースなどのソースをかけた料理を「ムニエル」と呼びます。
ですので、舌平目のムニエルは「粉屋流舌平目」という感じでしょうか。

ウシノシタは大きなサイズの魚が多く25cm〜35cm、イヌノシタやアカシタビラメには40cm〜50cmのものもあり、おおいに食べごたえがあります。


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まとめ



舌平目のムニエルは、フランスのドーバー海峡でよく獲れた舌平目を美味しくいただく調理方法として生み出されました。
フランスではウシノシタの形を「舌(ベロ)」ではなく、靴の底に例えて「ソール(靴底)」と呼んでいます。
ですので、ドーバー海峡でとれたソール(舌平目)は「ドーバーソール」と呼ばれています。

ドーバーソールをムニエルする「ソール・ア・ラ・ムニエール(舌平目のムニエル)」はフランスを代表する料理となり、日本に渡ったわけです。

日本ではイヌノシタやアカシタビラメが主にムニエルに使われます。

最近では舌平目の切り身やマル(まるまる一匹)もスーパーで売っていますし、また自宅でも手軽に作れるレシピが多くネットで紹介されていますので、気軽に食べることが出来ますね。

高級フランス料理といわれるこの舌平目のムニエル、是非お試しください。


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posted by JOHN at 23:24 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月23日

「いなせ」の意味は?「とどのつまり」とは?珍味カラスミとボラの関係いろいろ

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出展:http://www.zukan-bouz.com/syu/

いなせだね!って言葉、たまーに聞きませんか?よく聞く?

「いなせ」の意味は、威勢がよくて向こう見ずでイケイケガンガンだけど、筋が通っていてサッパリしている人、特に若者のことを言います。

ちょっとヤンちゃな、だけど考え方に筋のあるような人、芸能人で言うと若い頃のビートたけしのような感じかな?

「いなせ」は漢字で「鯔背」と書きます。「鯔」は魚の「ボラ」の漢字で「ボラの背中」で「いなせ」です。

江戸時代の男性は皆ちょんまげを結っていましたが、威勢のよい魚市場の若い連中は「鯔背銀杏(いなせいちょう)」という、ちょんまげをボラの背中のように少し立った感じに反らして結うツッパリの髪型にすることが流行りました。
現代で言う「リーゼント」みたいな感じですね。
その鯔背銀杏(いなせいちょう)から「いなせ」という言葉が出来ました。
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出展:http://www.netlaputa.ne.jp/~suginaka/


今回はこのイナセのモデルになった「ボラ」という魚についての面白い話をサラッとご紹介します。


出世魚のボラ



あまり知られていないかもしれませんが、ボラは成長過程の大きさで名前が変わっていく「出世魚」です。
「オボコ」→「イナ」→「ボラ」→「トド」 と呼び方が変わります。
お気づきの方もいるかと思いますが、ボラのこの出世名はよく言葉の語源となって表現されます。

やんちゃな若者の「イナセな兄さん」をはじめ、若くてうぶな女の子のことを 「オボコ娘」 と言ったり(諸説あります)、行き着くところまで行ったという事を、もうこれ以上成長しない意味で 「トドのつまり」 と使います。

これはみんな、ボラの呼び名からきています。


カラスミとは?



ボラは1年中獲れる魚で、秋から冬にかけてが旬です。
日本中ほぼどこでも見られ、川に近い海などの水面近くを泳ぎ回っていて、良くピチピチ跳ねるのですぐに分かります。
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出展:http://eomai.exblog.jp/
身の味は、主に藻(も)などを食べるので水質が悪い海で獲れたものは油臭いのですが、きれいな外海で獲れた新鮮な物であれば臭みも少なく、特に冬の「寒ボラ」は脂肪が付き歯ごたえのある白身が美味しいといわれています。

そして、そのボラの卵巣を塩漬けして干したものが「カラスミ」です。
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出展:http://www.karasumi-fuji.com/

カラスミは「うに」「このわた」と共に日本三大珍味と言われる高級珍味です。

ちなみに「うに」はご存知だと思いますが、「このわた」はナマコの腸(はらわた)の塩辛です。
ナマコはむかし単に「コ」と呼ばれていて、コのはらわたで「このわた」です。

「カラスミ」は「唐墨」と書き1588年、中国から輸入したカラスミを豊臣秀吉に献上したところ非常に気に入り名前を問われたので、当時非常に貴重だった中国の墨に似ていたことから唐の墨でカラスミです、と言いその名が付いたそうです。
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出展:http://store.shopping.yahoo.co.jp/kamin/
その味は、塩辛いチーズのような味に海の風味が重なって、なんともいえない濃厚な旨みがあります。

お酒のあてにも良いですし、イタリアンではカラスミのパスタなどもあり非常に相性が良いです。

カラスミはボラの卵巣といいましたが「サワラ」という魚で作られることもあり、イタリアではマグロの卵巣で作ったカラスミ「ボッタルガ」などもあり世界中で愛されています。


まとめ



高級珍味の「カラスミ」がボラの卵巣だったり、「いなせ」や「とどのつまり」はボラが語源だったりと、日本中で身近な魚「ボラ」が生活に根付いていることをご紹介しました。
いかがでしたか?

ちなみに「いなせ」を辞書で引くと「粋 (いき) で、勇み肌で、さっぱりしているさま。また、その容姿や、そういう気風の若者。」
と書いてありますが、「粋」とは物事をすっかり理解した上であかぬけていて、行動がさっぱりしとしているのに色気があることや人を指すと思っています。
なので、いなせの説明とはちょっと違う気がします。

芸能人で言うと現在のビートたけしのような感じでしょうか?

どんだけたけしが好きなの?と言われそうですが。。

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posted by JOHN at 18:20 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月10日

STOP!それはシシャモではありません?本物のシシャモの正体とは?

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秋も深くなると、安くて手軽に食べられる美味しい魚に「シシャモ」が出回ります。
特にたくさんの卵を抱え、香ばしく焼かれた「子持ちシシャモ」は、お酒の肴など気軽に食べるのに最高ですね。

でも待ってください。その美味しく頂いているシシャモは、本物のシシャモではないかもしれません。

どうゆう事?

その真実をサラッとご紹介します。


スーパーで手軽に買えるシシャモの正体



スーパーでは10匹300円前後で「子持ちからふとししゃも」などの名前で売られている魚、これは本当のシシャモではありません。
実は「キャペリン」(capelin)という、シシャモとは異なるグループの魚です。
キャペリンは北極に近いまでのグリーンランドやアイスランド沖の海を回遊している魚で、1970年代以降に漁獲量が少ない本物のシシャモの代用の魚として輸入が急増しました。

当時はその流通量の多さから、本物を差し置いてシシャモといえばこのキャペリンのことを指し「本シシャモ」とさえ呼ばれるようにさえなりました。

しかし2003年、品質表示の適正化を行わなければならないという法律が改訂され「からふとししゃも」と表記されるようになりました。

ノルウエーやカナダから子持ちのメスだけを冷凍したものが大量に日本に輸入され干して販売されます。
日本で子持ちシシャモとして流通している魚の約9割以上がこのキャペリンです。

じゃあ、本物のシシャモとは?



では、本物のシシャモとは何でしょう?
それはシシャモ属に属する、世界中でも北海道の太平洋沿岸の一部でしか獲れないシシャモを指します。

実はシシャモは川で生まれます。
北海道東部の川で春、卵からかえったシシャモは川を下り北海道の太平洋沖を回遊し、秋になると産卵のためにサケのように川を遡上しようと帰ってきます。

そこで卵を抱え戻ってきたシシャモを捕まえるので、子持ちシシャモの旬は晩秋になります。

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キャペリンとシシャモの違い



まずは漁獲量。
キャペリンの輸入量は年間2万tなのに対し、本物のシシャモの漁獲量は年間1,300t程度。輸入キャペリンの6%程度しか捕れない貴重な魚です。

次に価格。
キャペリンはスーパーなどでは10匹300円前後で販売されていますが、本物のシシャモはネット通販でも3〜8倍!とてもお高いです。

見分け方、というか外見の違い。
本物のシシャモはウロコが大きくてはっきりしいて、口が大きく目の辺りまであります。一方キャペリンはウロコがはっきりせず、口や目が小さいのが特徴です。
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http://item.rakuten.co.jp/ajiguru/ar000174/

味。
本物のシシャモはキャペリンに比べて、身はあっさりですが食べごたえのある風味豊かな旨みで、卵はプチプチホクホク、食感がまるで違います。
またキャペリンのオスは捨てられてしまうのですが、本物のシシャモは子持ちでは無いオスも出回っていて、その白身はより食べ応えのある旨みを含み、焼き魚として十分堪能できる美味しさです。


まとめ



いかがでしたか?
キャペリンは、スーパーや居酒屋などで気軽で美味しい魚として一年中安心して食べられますが、さらに美味しい本物のシシャモがいる、という事も覚えていただき、スーパーや百貨店の鮮魚コーナーなどでお楽しみください。
本物に出会えるかもしれませんよ。


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posted by JOHN at 16:46 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月23日

関サバ、松輪サバにお安いゴマサバ、ノルウェーサバ サバのあれこれ

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サバは一年中、いろいろな料理で美味しくいただける魚です。
代表的なサバの味噌煮や塩焼き、さば寿しに締めサバ、サバ缶も手軽で美味しいです。

もちろん旬の時期があるのですが、今回はサバを安くて美味しくいただく時期やブランドサバまで、サバのおもしろい知識をまじえてサラっとご紹介します。
少し覚えてスーパーなどの鮮魚コーナーに行くと、とても楽しいですよ。

サバという魚



サバは漢字で「鯖」と書くように、青さかなの代表的な存在です。
青魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれることは有名ですが、カンタンに言うとDHAは頭の働きを良くするのでボケ予防になったり、血中コレステロールを下げ中性脂肪を減らす効果があると言われています。EPAは血液をサラサラにする効果があるので脳こうそくや心筋こうそくを予防します。
サバはこの「必須脂肪酸(ひっすしぼうさん)」といわれる両方を多く含む魚で、一番多く含まれているというマグロに続くほどです。
当然サバ缶にも多くのDHA・EPAが含まれています。
マグロに比べるとグッとお安くなるのでとても重宝な魚ですね。

サバの種類



日本の近海では四種類ほどのサバが獲れますが、スーパーなどでよく見かけるのは「マサバ」と「ゴマサバ」です。

マサバ(真鯖)
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http://www.zukan-bouz.com/
「真(ま)○○」と呼ばれる魚はその魚種を代表する、という意味を込めて名付けられている事が多く「真ダイ」「真ダコ」「真イカ」などもそれに由来します。
まさにサバの中のサバ、というところでしょう。

サバ、という名前は「斑葉」と書いて「イサバ」と読み、その「イサバ」の「イ」が欠落して付いた名前だと言われています。「斑葉」はカラダに斑紋がある魚、という意味で写真のように上半分に斑紋の模様があります。

昔から大衆魚として安くて美味い魚の代名詞でしたが、2000年前後には漁獲量がぐっと減り「幻の魚」とまで言われるようになりました。ここ数年では漁獲量もかなり回復しているようです。

マサバの旬は秋から冬にかけて。10月〜11月の時季ものを「秋サバ」、12月〜2月のモノを「寒サバ」と呼びますが、獲れた地方によって違うとも言われています。
旬のサバは脂が程良く乗っていながら身も締まっていて、新鮮な獲れたてのサバなら刺身でも美味しく頂けます。

ゴマサバ(胡麻鯖
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マサバよりさらにグッとお安いお手頃なサバがこのゴマザバ。
値段でいうと三分の一くらいなイメージです。
やはり味もマサバの方が美味しいという方が多いですね。

ただ、マサバとゴマサバは旬が違うので、両方並んでいたらゴマザバの方が美味しい、という狙い目の時期があります。
それは晩春から夏にかけてです。

マサバの旬は秋から冬ですが、春から夏は産卵期のため味が落ちると言われています。
一方ゴマサバは南方で獲れるので、8月〜9月は漁獲量が増え安くて美味しいサバの座を取って代わります。

ゴマサバの見分け方はカンタン。お腹に黒い点々の模様があります。
はっきり点々が出ていないゴマサバも、体の上の斑紋模様とお腹の境目に点々のラインが一本通っているので、すぐにわかります。


ノルウェーサバ(タイセイヨウサバ)
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http://www.zukan-bouz.com/
スーパーで最近非常によく見かけるのがこのノルウェーサバ。
タイセイヨウサバかどちらかの表記で売られています。

特徴は上半分の斑紋の模様が、ひらがなの「く」の字のようにくっきり浮かび上がっていること。
鮮魚コーナーでみると面白いほどよくわかります。

日本は、ノルウェーサバの最大消費国でその約4割を輸入しています。
今や国内で流通するサバの約半分がノルウェーサバです。
とても上質な脂がたっぷりのっていて、国産サバよりも美味しいという声も多く聞かれます。
ノルウェーの漁業に対する考え方は素晴らしく、大型の特殊な漁船で冷凍するまで一切手を触れずに保管できる装置や、水揚げから24時間以内に日本に到着する物流システムなど、最先端の仕組みを備えているので、新鮮で美味しいサバを輸出することができます。

日本人としてはちょっと悔しいですが、とても美味しいサバです。



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ブランドサバ



たしかにルウェーサバは美味しいブランドサバですが、こちら日本にも負けないブランドサバがいます。

まずは「関さば」。大分県大分市の佐賀関で獲られるサバで「関アジ」と共に有名です。
エサが豊富なので、回遊せずにここにいついちゃったサバです。
続いて「岬サバ」。愛媛県の佐田岬で獲れるサバ。「有名な『関サバ』と同じ豊予海峡」が売りです。
「金華サバ」。宮城県の石巻港で獲れるサバ。関東で高い時は1匹2,3万円!になります。
「松輪サバ」は神奈川県三浦市の松輪漁港で獲れるサバです。超高級ブランドサバで感動・絶品の声が続々聞かれる有名なサバです。


まとめ



今回はサバについての情報をご紹介しました。
私たち庶民の大衆魚だった「サバ」は、色々な理由から極端に漁獲量が減り、高級魚になろうとしていました。
様々な方々の努力もありだんだんと量が戻っていると聞き、とても安心しました。

いつの世にも大衆の味方になってくれる、安いたべものがあることは有りがたいことです。
特に魚は、牛やにわとりと違って天然のモノを多く頂いています。
自然に感謝し大切にしつつ、美味しくいただきましょう。

最後にサバはあたりやすい魚なので、鮮度や調理方法に気をつけていただきましょう。


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2016年06月21日

秋鮭アキアジ、鮭児ケイジ、時鮭トキシラズ、美味しい鮭サケとシャケとは?

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最近では低価格の回転寿司が増えたことで、お寿司を食べる敷居が一段と低くなって、子供でも気軽に食べられるようになりました。

一昔前までは、お寿司・お刺身の一番人気といえば「マグロ」!というイメージが強かったのですが、ここ何年かでの回転寿司店一番人気は「サーモン」にとって代わられています。
マルハニチロ蒲lが毎年調査している「回転寿司に関する消費者実態調査2016」
(http://www.maruha-nichiro.co.jp/news_center/research/)
調べでも「よく食べているネタ」「最初に食べるネタ」「シメに食べるネタ」全てで1位となり三冠を達成しました。
また「よく食べるネタ」では2012年調査から5調査連続1位となり、過半数を超える(51.8%)人気ぶりです。

こどもから大人まで大人気の「サーモン」ですが、あれ?サーモンって鮭のことですよね?え、鮭とは違うの?という疑問も生まれます。

今回は「サーモン」「サケ」「シャケ」にまつわる話と、美味しい鮭「ルイベ」「秋鮭」「時知らず」、幻の鮭「鮭児(ケイジ)」など美味しい鮭の情報をサラッとご紹介します。


「サーモン」と「鮭」は同じなの?



サーモンと鮭は同じ意味です。
鮭は英語でsalmon(サーモン)です。
一般的には、養殖されている鮭をサーモンと呼んでいる、と思っていただいていいでしょう。

これで終わりでもいいのですがもう少し詳しく話をすると、ちょっと面倒なことに、ここに「マス」という魚が登場します。
「ニジマス」とか「鱒寿司」でおなじみのマスです。

簡単に言うとこの「マス」も「鮭」も「サーモン」も、もともとは同じ魚です。
昔、日本ではサケ科の魚類のことをひっくるめて「マス」と呼んでいました。
川で釣れるヤマメやイワナも、もともとはマスなのです。
その内「シロザケ」だけを「鮭(サケ)」と呼ぶようになりましたが、日本でいう「鮭」と「マス」には明確な区分は無く曖昧です。

そして、回転寿司などで良く食べられている「サーモン」は「シロザケ」ではないので「マス」という事になります。
「マス」は英語でtrout(トラウト)です。
よく見かける「トラウトサーモン」はマスを海で養殖させた魚なのです。
なので、最初に言った「サーモンと鮭は同じ意味」は、実はマスと鮭と違うのですが、明確な区分が無いので、やっぱり「同じ意味」になりますね。
細かく言うとたくさんの種類があり、キリがありませんので、同じ魚だけど国産は鮭、輸入物はサーモンと呼んでる位の感じでも良いのではないでしょうか。

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「サケ」と「シャケ」



みなさんは「サケ」「シャケ」どちらで読んでいますか?
正解はどちらでしょうか?なにか違うのでしょうか?

説は幾つかあって、一つは「方言」です。
いわゆる江戸っ子の江戸弁は「サ行」がうまく発音することができず、「シャケ」とナマって読まれていたのが関東に広まった説や、西日本でも「シャケ」と読まれていた説もあります。
また生きている鮭を「サケ」、食べられる状態の鮭を「シャケ」と読む説もあります。
それから生の切り身を「サケ」、シャケフレークや塩ジャケなど加工したものを「シャケ」と読む、という説もあるようです。

そういわれれば、状態によってはどちらも使いますね、サケ漁やシャケ弁とか。
方言から始まって、状態によって使い分けている、といった感じでしょうか。

おいしい鮭大集合



ルイベ
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http://shiretoko-funaki.jp/kuchiguro.html
北海道の郷土料理で、アイヌ語で融けた食べ物のことを「ルイベ」といいます。元は秋から冬にかけて捕った鮭を雪に埋めて冷凍保存し、食べる時は火であぶって融かしながら塩で味わいます。
冷凍によって保存性が高まる事と、サナダムシやアニサキスという寄生虫を殺す目的がありました。
寄生虫は加熱するか冷凍するかで死ぬので、刺身でも食べられるように凍らせて食べる工夫をしました。
居酒屋や通販でも見かけるこのルイベは、口の中でトロッと解けてとても美味しいです。

秋鮭(あきあじ)
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https://www.sato-suisan.co.jp
秋に一斉に北海道の川を上ってくる鮭のことを秋鮭(あきさけ、あきあじ)と言います。
9〜10月の旬の味として昔から親しまれ、冬の間の貴重な食料として重宝されていました。
産卵が近いので身の脂は少ないのですが卵(筋子)を腹いっぱいに抱えて遡上します。


時鮭(ときしらず)
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https://www.sato-suisan.co.jp
時知らずとは、ロシアの川に遡上する予定の鮭が日本の領海内を通るときに定置網漁などで水揚げされた鮭です。5月から7月に獲られるので、本来の秋と時をまちがえた鮭という意味で「ときしらず」と呼ばれています。

本来の漁獲時期より早く水揚げされた「ときしらず」はまだ若い鮭で、とにかく脂がのっているそうです。秋鮭と比べて脂の量が3倍から4倍もあり、生で食べるとその脂から「鮭の霜降り」という状態でいただけるし、焼いて食べると焼いたそばからジュっと旨みたっぷりの脂が染みだすという、忘れられない味なんだそうです。
私は食べたことが無いのですが、それは時知らずが「幻の鮭」と呼ばれるほど希少で貴重な鮭なのです。


鮭児(ケイジ)
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https://www.sato-suisan.co.jp
時知らずより更に希少で貴重な鮭がこのケイジです。
鮭の児(こ)と書く鮭児は、まだオスメスの判断もつけづらい子供の鮭で、回遊中にたまたま秋鮭の漁猟と一緒に獲れるものです。
脂をしっかりと蓄えている。
通常の鮭の脂身が体の2〜15%程度に対して、鮭児は20〜30%脂を含んでいて、まさに全身トロ状態。頭を打ち抜かれるほどの旨さです。
しかし、漁獲量は普通のサケ1万匹に対して1 - 2匹程度で、こちらも「幻のサケ」といわれて入手が困難な超高級魚です。


まとめ



最近では時知らずや鮭児はテレビでも多く取り上げられ、ネットショップなどでも入手できるようになりました。

ただ、そんな「幻の鮭」がカンタンに手に入るものなのでしょうか。

「ニセケイジ」が出回る問題もありましたが、これだけ高額でも売れることがわかった漁師さんたちが、今まであまり気にしていなかったこれらの鮭を、注意深く仕分けするようになり水揚げが増えたという説もあります。


いずれにしても、こういった貴重な魚を時々で良いので味わってみたいものですね。


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2016年06月18日

ハマチ、ブリ、カンパチ、ヒラマサ? 御三家、三つ子?兄弟たちの出世物語

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青魚ご三家と呼ばれる魚たちがいます。
個人的には三兄弟、いや、三つ子かと思うほどうり二つ、いや、ブリ三つと言える激似ブリの魚たちを紹介します。

その魚くんたちは「ブリ」「ヒラマサ」「カンパチ」。
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お寿司屋さんではよく聞くネタの名前だと思いますが、その容姿はおそらく私も含む普通の素人では区別がつかないと思います。
お刺身になった日には、何がどれやら。

出世魚(しゅっせうお)としても有名な、このブリご三家のそれぞれの物語をサラッと解説します。


ブリ(鰤)


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http://www.miegyoren.or.jp/
おそらく3兄弟の中では一番有名で、よく聞く名前だと思います。
3兄弟は全てスズキ目アジ科ブリ属という魚種にあたります。
ブリはその長男というべき代表格で普通は全長1m・体重8kg位になります。
名前の由来は、脂が多い魚から「アブラ」→「ブラ」→「ブリ」となったという説と、身が赤くて「ブリブリ」しているから、という説があるようです。

成長過程の大きさで名前が変わっていく「出世魚」としても有名です。
ただし日本各地で呼び方が様々なので、まぎらわしい時があります。

関東: モジャコ(稚魚)→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)

関西 - モジャコ(稚魚)→ワカナ(兵庫県瀬戸内海側)→ツバス(40cm以下)→ハマチ(40-60cm)→メジロ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)

その他北陸や三陸、四国や九州でも呼び方は変わり、北陸では若いブリを「ガンド」と呼び親しんでいます。

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「ハマチ」は若い「ブリ」の呼び名ですが、関東圏では大きさに関わらず養殖ものを「ハマチ」と呼んで区別する場合もあるので、関東のお寿司屋さんで食べるハマチは養殖のブリかもしれません。
天然ブリの旬は12月~1月の冬の時期です。

よく聞く「寒ブリ」とは12月~2月に漁獲されるブリのことで、北陸の氷見や能登、佐渡の寒ブリはブランドブリとして有名です。

幅広い料理の種類があり、お刺身はもちろん、有名なブリの照り焼き、塩焼き、ブリ大根、カルパッチョ、ブリしゃぶ、味噌漬け、吸い物などがあります。


ヒラマサ(平政)



ヒラマサはあまり聞きなれない魚なのではないでしょうか?
鹿児島県水産技術開発センター(http://kagoshima.suigi.jp/)の報告では、鹿児島県海域でのブリ類の魚種別漁獲量の構成はブリ 69.6 %、ヒラマサ 3.7%、カンパチ類 26.7%と、ほぼお目にかかれない高級魚という事が分ります。
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http://www.zukan-bouz.com/syu/
ヒラマサはブリに比べ体型がややシャープです。兄弟の中で一番泳ぎも早く、釣り人からは「海のスプリンター」「磯の弾丸」などと呼ばれています。
ヒラマサという名前の由来はその頭や体の平たい体型からと言われています。
ただ、若干シャープな以外はよーく見ないと見分けがつきません。

見分けるポイントはその他に口の端っこの形。
ヒラマサは丸いですがブリは角張っています。
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あとは腹ビレの位置。
ブリは体の黄色い線より下についていますが、ヒラマサは黄色い線に掛かっています。
上の写真で良く分かると思います。
エラの後ろの可愛いヒレが、体の黄色いライン上に乗っているでしょ?

個体によってはわかりづらい場合もあります。 

外見はそっくりですが、お刺身にすると身の色が全く違います。
ブリは血合いが赤っぽく、ヒラマサはオレンジ色に近いです。

食感はヒラマサのほうがブリよりも歯ごたえが良く、コリコリする感じです。
味は好き嫌いがあると思いますが、お刺身ではブリよりも脂が少ないのでスッキリとした上品な味わいです。
スッキリした味なので、お刺身やカルパッチョなどの生食が最適です。
春から夏にかけての5月〜7月が旬と言われますが、もっと美味しい時期があるとも言われ、旬の時期は謎です。

カンパチ(間八)


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http://www.miegyoren.or.jp/
ブリ兄弟の旬、冬のブリと初夏のヒラマサの間を埋めるように夏から秋にかけての6月〜9月が旬と言われるカンパチですが、こちらも大衆魚のブリに対して高級魚として扱われています。

ブリに比べて脂肪は多くありませんが、ヒラマサより脂がのっていてお刺身でも美味しくいただけます。
食感もヒラマサ>カンパチ>ブリのコリコリ感でやはり3兄弟の中間くらいになります。
お値段も同じで間っ子的な順番ですね。
間八の「間」は3兄弟のちょうど間、という意味かと思うほどですが、カンパチには背ビレから眼を通って上あごへ延びる黒い帯があり漢字の「八」の字に見えることに由来しています。
その顔の八の字や、体の側面の黄色い縦帯などで他の兄弟たちと区別します。

カンパチも出世魚で、関東ではショッコ→シオゴ→アカハナ→カンパチ の順に名前が変わります。

身が締まり脂も適度にのっているので、お刺身、お寿司、しゃぶしゃぶ、照り焼き、塩焼き等で食べられています。


まとめ



ブリ3兄弟の事や出世による名前の変化はご理解いただけましたでしょうか?
養殖物はもちろん、天然物も一年を通して美味しく頂く事が出来るこのご三家はとても素敵な兄弟という事を紹介しました。
いつの時期にも美味しくいただける青魚として覚えて頂き、魚屋さんやお寿司屋さんで見比べて、食べ比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。


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posted by JOHN at 18:39 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月17日

イカのいろいろ 種類は?旬は?とても美味しいいただき方

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イカって地味な魚だなあ、と思っている方も多いかもしれません。
刺身の中でも端っこにいたり、寿司ネタでもお安い皿に乗って出てきたり、お高いマグロやウニ、イクラに比べるとインパクトも薄いし。。

でも日本人はイカが大好き。実は世界のイカの半分近くは日本人が食べているといわれています。
イカは実にさまざまな種類があり世界には約450種類、日本近海でも130種類がいるといわれています。
スーパーでも良く見かける「スルメイカ」や、めったにお目にかかれない「アオリイカ」、
「壱岐剣(いきつるぎ)」というブランドイカにもなっているイカの王様「ケンサキイカ」など、さまざまなイカが食べられています。

魚には「標準和名」という正式名称と、地方名という俗称がある場合が多いのですが、イカは特に地方や市場、お店によって呼び方がバラバラで、どのイカのことを言っているのかわからなくなるケースがあります。

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ケンサキイカのことを「白イカ」とも呼びますが、太平洋側で捕れる細長いケンサキイカは地方名で「アカイカ」と呼ばれています。しかし正式名称が「赤イカ」というスルメイカに似たイカもいて、市場ではケンサキイカと区別ができるよう「むらさきいか」と呼んでいます。
とても複雑なんです。

そんなイカですが、代表的な美味しいイカをサラッと紹介します




スルメイカ


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http://tonnboga.seesaa.net/article/73183874.html
何百種類あるイカの中で日本人が一番食べているイカ、いや全ての魚介類の中で一番食べられています。
昔から「スルメ」と呼ばれていますが、現在では干したイカの事を「スルメ」と呼びますね。
三陸などの地方名では「真イカ(まいか)」と呼ばれます。イカの中のイカという意味が込められています。「真(ま)○○」と呼ばれる魚はその魚種を代表する、という意味を込めて名付けられている事が多く「真ダイ」「真ダコ」「真サバ」などもそれに由来します。
イカの中のイカ、スルメイカはお値段もイカの中で最も安く、旬は夏から秋にかけて、お刺身やお寿司はもちろん、煮ても焼いても美味く、天ぷらや揚げ物、イカ飯しやイカそうめん、塩辛にしてもバツグンの相性です。

ちなみにスルメイカの先っぽの耳のような部分を「えんぺら」と呼ぶのは、皇帝ナポレオンの帽子の形に似ているからという説が有力です。皇帝→エンペラー→えんぺら。ただ耳ではなく「ヒレ」にあたります。



アオリイカ


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http://clubocean.blog.fc2.com/blog-entry-378.html
お寿司屋さんなどで聞く「水いか」は、このアオリイカの別名です。
最近ではすっかり高級イカになってしまったアオリイカですが、それもそのはず、肉厚な身にとろける甘味、もちっとした食感で、イカの中で一番美味しいとされています。
旬は晩春から夏にかけての6月〜8月ですが、秋から冬に変わる時期は甘さが増して美味しいとも言われます。


ヤリイカ


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http://www.miegyoren.or.jp/
こちらもスーパーなどでよく見かける代表的なイカです。「槍」の形に似ているのが語源とされているのもよくわかる容姿です。
いいヤリイカは表面が赤く透明で、触ると色がスっと変わるものが新鮮です。時間が経つにつれ色が濁り真っ白になっていきます。
お刺身でも美味しいのですが、焼いたり煮たり揚げても身が硬くなりにくいので、いろいろな料理に使うことができるイカです。
旬は12月〜3月の冬の時期です。

ケンサキイカ


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http://y960c.blog.shinobi.jp/Entry/4394/
お値段も含めてイカの王様とも呼ばれる「ケンサキイカ」。
独特の濃厚な甘味を含むクセの無い上品な味で、特にケンサキイカのスルメの事を最高級品という意味で「一番スルメ」と呼びます。
冒頭に紹介した「壱岐剣(いきつるぎ)」というブランドイカは、長崎県の壱岐市にある「壱岐島」周辺の玄海灘で獲れたケンサキイカで・胴長35センチ以上・手釣りで漁獲され傷のない物だけを選別・手で触らず直接氷に触れず・船上で壱岐剣専用トレーに並べ冷凍する、という厳しいルールをクリアしたケンサキイカです。2本セットで5〜6000円で売られています。
刺身の旬は7月〜9月の夏の時期です。

コウイカ


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http://studyenglish.at.webry.info/
「甲烏賊」と書いて「甲」貝殻の意味で、先祖は貝ガラをもったイカだったようです。
最近では120種類ほどいるコウイカをひとくくりで「モンゴイカ」と呼んでいます。
またコウイカは「スミイカ」とも呼ばれ、大量の墨をお腹に抱えているので、料理をするときには墨袋に注意が必要です。
コウイカお刺身は身が厚くモッチリとした食感で、甘くて美味しいです。
旬は9月〜1月にかけての寒い時期です。

ホタルイカ


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http://blogs.yahoo.co.jp/hiratamiyama/
その名のとおりホタルのように体が光るホタルイカ。
日本では特に富山県の水揚げ量が多く「ほたるいかミュージアム」があるほどです。
有名な酢味噌あえから、炊き込みご飯、パスタあえ、菜の花あえやアヒージョとさまざまな料理に活用できます。
富山湾沿岸では、大量のホタルイカが海岸に打上がる「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる幻想的な現象が起こります。
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http://afun7.com/archives/2791.html
ホタルイカの旬は4月〜5月の晩春で俳句の季語にもなっています。



まとめ



主なイカをご紹介しましたが、イカがでしたか?
イカは刺身でいただくのがおいしさの醍醐味ですが、「アニサキス」という寄生虫がいることがあり、胃に達すると激しい痛みや吐き気などをもよおす場合がありますので、生でいただくときはご注意ください。

それにつけても美味しいイカ。種類や旬を知っておいしくいただきましょう!

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posted by JOHN at 00:25 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月12日

マグロのあれこれ、安くて美味しいマグロって?何種類あるの?

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マグロといえば、子供から大人まで大人気の魚ですね。
特にすしネタの大トロ中トロ、赤身といえば一位二位を争う人気ぶりで、頼まない人は少ないのでは?と思うほどです。

実際、良いマグロはとてもおいしい。でも、お高いですよね。
もっとこう、安くておいしいマグロはないのでしょうか?

あるんです!

何がどう違って、安くて美味いのか?
マグロのことを少し知ることで上手く美味くいただきましょう。

マグロの歴史をサラッと


マグロはいつごろから食べられていたのでしょう?
正確には分かりませんが、縄文時代(1万6000年〜3000年前頃)には、日本人はすでにマグロを食べていたようです。当時のゴミの中にマグロの骨が見つかったからです。

最古の記録では平安時代に作られた食の辞書「和名類聚抄」に初めて登場します。

古事記や万葉集にも「シビ(宍魚)」という名前で登場しています。一般的に食べられるようになったのは江戸時代なのですが、初めはあまり人気がなかったようです。

当時の冷凍技術ではすぐに腐ってしまったり「シビ」という名前が「死日」と連想されたり、活魚で運ぶにはあまりにもデカい魚で、新鮮な美味しさを運べなかったためで、人気がないどころか「下魚」として最下層の食材だったのです。

そこで登場したのが江戸時代の中ごろから本格的に普及した「しょうゆう」にマグロを漬ける「ヅケマグロ」、「ヅケ」は魚介類の保存技術として考案され重宝されました。

時代は過ぎ、冷蔵技術も進歩してくると赤身の刺身は徐々に人気が出てきましたが、それでも脂身の部分である「トロ」は腐りやすいことから、猫もまたいで通る「猫またぎ」といわれる程の不人気で、缶詰に使用したり捨てられていました。
1960年代と最近まで「トロ」は不人気だったことを考えると、もったいないですね。

やがて洋食が普及し、日本人が脂分の美味しさに気づき始めると「トロ」は赤身と共に一気に人気者になり、マグロは寿司の王者にまでのし上がりました。


マグロの種類をサラッと


マグロには7つの種類があり、そのうち主に食用で流通しているのは5種類です。

・クロマグロ
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http://xxxkaigaixxx.blog.fc2.com/
黒くて大きいマグロの王様がホンマグロ。大きい物は3m400kgにもなり、マグロの中のマグロという意味で「ホンマグロ」とも呼ばれます。
そもそも「シビ」から「マグロ」と呼ばれる名前が変わったのは、このクロマグロが泳ぐ姿を上から見て「真っ黒」だから「マグロ」になったということです。

市場ではいまでもマグロは「シビ」と呼んでいますが、特にホンマグロは「ホンマ」と呼ばれ区別されています。

世界中の海を回遊していて日本近海はもちろん世界中の海で獲れます。
中でも日本では青森県の先っぽにある大間岬で獲れるマグロは「大間のマグロ」と呼ばれTVなどで取り上げられ大人気に。2011年の築地市場での年始初せりでは一匹で3,249万円で競り落とされました。2012年は5,649万円、2013年には1億5,540万にもなりマグロバブルを迎えました。


大間のマグロは、目の覚めるような芳醇な香りに続いて爽やかな酸味が広がる風味に、きめ細かくねっとりしていて身が舌に吸い付くような最高の食感です。

しかし、ホンマグロのお値段はホントお高いです。上物は1kg数万円というものもあるほどです。


・ミナミマグロ
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http://www.zukan-bouz.com
南半球の海洋に住むマグロで、特にインド洋で多く獲れるので「インドマグロ」と呼ばれることもあります。市場では「インド」と呼ばれます。

ミナミマグロはクロマグロに次いで大きなマグロで、大きくなると2.4m250kgになる中型のマグロです。

味のほうはホンマグロと遜色ない香りと食感ですが、ホンマグロより脂があり濃厚で甘い感じです。まろやかな酸味でお寿司との相性はバツグン、ホンマグロよりも好む方も多いようです。

天然ミナミマグロは日本で獲れないので全て輸入品となるのですが、最近は乱獲による絶滅が危惧されていて、良いミナミマグロが見かけられなくなっています。
そんなことでお値段のほうも比較的お高めになっています。


・メバチマグロ
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http://www.zukan-bouz.com/syu/
通称「バチマグロ」「バチ」と言われ、そのゆえんはパッチリしたお目々。大きいものは2.5m210kgほどになりますが、日本では2m越えは少ない小中型のマグロです。

日本国内でマグロという名前で出回ってる一番多い種類はこのメバチマグロです。
それだけ漁獲量も多く、値段の方もグッとお安くなります。

味はホンマグロやミナミマグロに比べると香りや食感は落ちますが、良いものの味はホンマグロに負けない程良いマグロです。


・キハダマグロ
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http://jawsfishing.jugem.jp/?eid=72
メバチマグロよりさらに小さく、黄色い体から「キハダ」とも呼ばれます。全世界の海域で獲れ、マグロの種類の中では漁獲量No1です。

主に刺身やツナの缶詰に利用されます。お刺身でのお値段もさらにお安く求めやすくなります。
よくスーパーに売っている、ピンク色をしたマグロのサクやお刺身がこのキハダマグロです。
脂が少なくサッパりしているので、お年寄りや脂の苦手な女性に人気です。

・ビンナガマグロ
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http://www.zukan-bouz.com/syu/
長い胸ビレが伸びた髪の毛に見立てて「鬢長」と書かれることから「ビンチョウ」マグロとも呼びます。
1m50kgほどの小型マグロで、大体カツオと同じくらいの大きさです。
回転寿司などで生で食べることがありますが、主に缶詰の材料として利用されます。鶏肉のような食感から「海の鶏肉(シーチキン)」などと名付けられて、欧米でも多量に消費されています。
お値段も庶民的な価格です。



おすすめのマグロ


実はマグロは「出世魚」という成長によって名前が変わる魚です。
有名な出世魚は「ブリ」。ハマチ→メジロ→ブリの様に成長過程での大きさや味によって呼び方を変えることで、水産業の関係者や消費者が名前から魚を想像できるようにしています。
地方や市場によって呼び方が変わることが厄介ですが。。

ホンマグロはメジ→チュウボウ→ダルマ→マグロと呼び名が変わり「ホンマ」と呼べるのは50kg以上というのが一般的です。

1kgあたり、ん万円と言われるホンマグロに比べると、成長過程の「メジ」は千円〜数千円と比較的安価に手に入り、しかもホンマグロの味に近い香りや食感を味わえます。
さすがはホンマグロの子供、脂分は劣りますが他のマグロには負けない味でオススメです。

まとめ


最近ではマグロの漁獲量が減る一方世界的な需要が増え、国際的な資源保護が進んでいます。
またメジマグロを食べるのを控えるように、という水産庁のお達しもあります。
幼魚を食べるのは、成魚になって子どもを産んで増える過程を妨げる、ということですが、メジマグロは成魚のマグロのように一本釣りや延縄ではなく、網で釣れてしまうものを食しています。
いくら私たちが食べる事を控えても釣れてしまうものだと思います。

制限をかけるならその辺からでは?と思いつつ美味しいものは食べてしまいますね。


自然の恵みに感謝しつつ、美味しく頂きたいと思います。

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posted by JOHN at 13:24 | Comment(0) | お魚のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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